今回は、ウイルス感染症の種類と症状について紹介したいと思います(^-^)
○インフルエンザ
ひとに感染するインフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3つがあります。感染して1~2日後に体がだるいと感じたり寒気がでたりし、その後、一気に38℃以上の高熱が出ます。強いだるさ、筋肉痛、関節痛などが出ます。施術薬は発症早期であれば抗ウイルスを、痛みに対しては消炎鎮痛薬を用います。
○帯状疱疹
水ぼうそうのウイルスに感染すると、ウイルスは神経節に潜り込んでしまいます。病気や過労などによる抵抗力の弱まりや加齢が原因で、神経節から出て活動を再開し、皮膚に帯状の水ぶくれをつくり、チクチクするような痛みが起こります。さらにブツブツとした赤い発疹ができ、小さな水ぶくれとなって帯状に広がります。胸から背中、腹部、顔などで、体の左右どちらか片側だあけ生じます。
○単純ヘルペス
単純ヘルペスは、口唇ヘルペスと陰部ヘルペスが代表的です。粘膜や皮膚が直接接触することで感染し、口内炎、口唇炎、陰部の強い痛みをともなう水ほう、びらん、排尿困難などが生じます。いったんウイルスが入り込むと、症状がおさまった後も口周や陰部の神経細胞にウイルスは残り、疲労や病気などで免疫力が低下したときに再発します。
○膣カンジタ
膣カンジタとは、カンジタ菌という真菌によって起こる膣炎です。女性の場合、抵抗力が弱まったときに膣内の菌バランスが崩れてカンジタ菌が増殖すると、膣カンジタを発症します。外陰部にかゆみが生じ、おりものが膣カンジタ特有のカッテージチーズ状や白く濁った酒かす状になります。ときに、外陰部の熱感、痛み、腫脹感もともないます。
○トリコモナス
トリコモナスという原虫に性行為などで感染すると、10日程度で性器のかゆみや痛み、排尿時の不快感、おりものの色の変化などさまざまな症状がでます。
○ノロウイルス
ドアノブや手すりなどを触った手などから口にはいり、感染します。24~48時間で体内で増殖し、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱の症状が現われます。症状はいきなり起こることが多く、突然吐き気を催し、繰り返し吐いてしまいます。
○ロタウイルス
ドアノブや手すりなどを触った手などから口に入り、感染します。24~72時間で増殖し、嘔吐、下痢、発熱などの症状が現われます。発熱も半日~1日程度です。
今回は感染症の予防法と感染後の対策について紹介したいと思います(●^o^●)
感染症を考える際に大切なことは、どうすれば感染しないか、感染している場合はどう施術するか、ほかへの感染をどう防ぐか、ということです。
○施術の難しい感染症が増えている
ひと口に感染症といっても、毎年のように流行し、注意をしやすいインフルエンザのようなものから、近年になって騒がれるようになった後天性免疫不全症候群のようなものまで、さまざまなものがあります。こうした全身性の感染症のほかに、病原微生物が存在する部位で起こる病気があります。
○体調を整え、清潔さを保つ
感染症にかからないために大切なことは、まず健康的な生活習慣を維持して、体調を崩さないようにすることです。
病原菌は私たちの周りにいつも存在しています。発症する人とまったくしない人、発病しても軽くすむ人といった差がでるのは、ふだんの心がけによるものです。
しっかりした衛生観念をもつことも大切です。といっても難しいことではありません。帰宅時にうがいや手洗いをするだけで防げる感染症は少なくないのです。ただし、なにかにつけて「消毒しなければ」「殺菌しなければ」と神経質になるのは考えものです。私たちは、気づかないうちに感染し、その結果、体内に免疫ができていることが多いからです。
○不安なときはすぐに診察を受ける
予防摂取の案内などが自治体の広報にでていたら、なるべく受けるべきです。また、体調がおかしいと感じたり、「もしかしたら…」と不安に思うことがあったら、迅速に医師の診察を受けるようにしましょう。これは、家族や周囲の人への感染を防ぐためにも必要なことです。
今回はアレルギーとアレルゲンについて紹介したいと思います(^v^)
「アレルギー」という言葉を病名だと思っている人がいますが、これは体が起こす過剰な反応の一種です。
○アレルギーとは、抗原抗体反応が過剰になり、本来は体内にはいっても外のないものに対してまで反応し、病的状態をつくりだしてしまうことをいいます。
アレルギーは、遺伝素因と環境変化との関係のうえに成立すると考えられています。遺伝的な体質だけで起こるケースはまずありません。
○アレルゲンは広範囲に存在している
体内に侵入してアレルギー反応を引き起こす原因となるものを「アレルゲン」と呼んでいます。
アレルゲンは、自分の体にとって”異質”なものですから、その種類は非常に広範囲に及びます。体内への侵入経路も同一ではありません。
ただし、アレルギー体質の人であっても、すべてのアレルゲンが作用するというわけではありません。
アレルゲンについては、動物性たんぱく質や花粉、家ダニ、ちりなどがよくしられています。
○アレルゲンの種類
吸入性…花粉、ちり、かび、家ダニ、フケ、動物の羽毛、煙草の煙、乗り物や工場からの排気ガス
経口性…動物性たんぱく質、そば、小麦、やまいも、たけのこ、くり、まつたけ、ほうれん草、なす
経口薬…解熱鎮静薬、サルバルサン、ペニシリン、睡眠薬、サルファ剤、水銀剤など
接触性…化粧品、化学繊維、塗料、色素、うるし、はぜ、香料、動物性繊維、油脂
今回はIgEについて紹介したいと思います(^u^)
○IgEとは
「Ig」は免疫グロブリンのことで、「E」はいくつかあるIgのうちの一つのタイプを示しています。
IgEは、体内に侵入した抗原に反応して生まれる抗体です。このIgE抗体をつくりやすい体質を、アレルギー体質、またはアトピー体質と呼んでいます。
○この検査でわかること
IgE値によって、アレルギー反応の有無がわかります。現在起きている病気が、アレルギーによるものであるかどうかを判定できるのです。
IgE検査には、総IgE検査と特異的IgE検査があります。
○基準値の範囲
0~249IU/mLが基準範囲です。
○要注意と危険な数値
基準範囲の上限を超えていれば、陽性と判定されます。
ただし、数値の高さは必ずしもアレルギーの程度の高さを示してはいませんから、数値がどのレベルに達したら危険、というはっきりしたボーダーラインは設けられていません。
○ドクターアドバイス
総IgE値は、小児の間はかなり低く、成人と同様のレベルに達するのは10~15歳だとされています。胎児の時期にはごくわずかで、1~20IU/mL程度です。これを踏まえてさい帯血で検査して、数値が高ければ、将来的にアトピー性疾患を発症する確率が高いことがわかります。
今回は特異的IgEについて紹介したいと思います(●^o^●)
○特異的IgEとは
IgEのうち、特定のアレルゲンに対してだけ生産されるものをいいます。
○この検査でわかること
起きているアレルギー反応のアレルゲンを特定することができます。特異的IgEには非常に多くの種類がありますから、それを調べる検査の集団も数多くあります。
実際には、アレルゲンがどのようなものであるかを想定して、適切と思われる検査方法を選択します。
○基準値の範囲
検査方法が多いため、現在よく用いられているCAPシステムの例でいうと、基準範囲は0~0.34UA/mLが擬陽性、それを超えると陽性と判断されます。陽性には5段階があり、数値が高いほどアレルゲンの特定に確実性がでてきますが、低くても必ずしも関連性が低いとはいえません。
○ドクターズアドバイス
上で紹介したCAPシステムは、170種以上もあります。この数を見るだけでも、アレルゲンになり得るものの種類がいかに多いかがわかります。代表的なものとしてはハウスダスト、コナヒョウヒダニ、スギ、ブタクサなどがあります。
今回はパッチテストについて紹介したいと思います(^◇^)
○パッチテストとは
パッチは皮膚に貼りつけるテープで、パッチテストはアレルゲンではないかと想定した物質をテープに塗りつけ、皮膚に貼って2~7日後に反応の有無を確認する検査法です。アレルギー誘発試験の一つです。
○この検査でわかること
アレルゲンではないかと想定した物質が実際にそうであるか否かがわかります。
同様の検査に、皮膚に軽く傷をつけ、そこに抗原液をたらして反応を調べるスクラッチテストや、皮内に抗原液を少量注射して反応を調べる皮内反応テストなどがあります。
○異常はこんな形で現われる
反応がなければ陰性です。陽性の場合、発赤、発疹、腫れ、かゆみなどが張付部分に生じます。スクラッチテストや皮内反応テストでも、陽性なら膨疹や発赤などが生じます。
反応の程度が大きければ大きいほど、その物質がアレルゲンである可能性が高くなります。
○ドクターズアドバイス
検査を受ける場合に、なんらかのアレルギー施術薬を使用しているときは、その影響で反応が正しく現われないことがあります。
そのような人は、事前に薬を使用を一時中止するのがふつうです。
今回はアレルギーのある人のホームケアについて紹介したいと思います(●^o^●)
○「体質改善」は簡単なことではない
アレルギー反応は、年齢が上がるにつれ、あるいは生活環境が変わるにつれて、症状の重さや現われ方が違ってくることがあります。しかし、それがいつ、どのようにして起こるかは人それぞれで、一慨にはいえません。
また、住んでいる地域の環境がアレルギー発作の原因になっているというケースもよく見られます。
マスコミでも「体質改善の方法」といったものをよく取り上げていますが、これが有効といえるものではないのが事情です。体質は遺伝や生育環境によって形成されるものではありません。
もちろん、空気のきれいな地域への転地療法や減感作療法など、体質改善に効果的とされる方法を試みることは有意義なことですが、いずれも即効性のあるものとはいえませんし、どのようなアレルギーに対しても有効であるともいえません。
そこで現実的に求められるのは、苦しい発作が起こらないようにするための対処法です。
○アレルゲンを寄せ付けないくふうをする
アレルギー発作をできるだけ起こさないようにするには、「アレルゲンを自分に近づけない」という方法がもっとも確実です。
まず確認すべきことは、自分を悩ませるアレルギー反応の原因です。自分でもある程度はわかる場合もあります。医療機関でさまざまな方法で検査を受け、正確な情報を得ることが大切です。
自分の症状がどのアレルゲンによって引き起こされるものであるかを確認すれば、対応の方法もおのずと見えてくるでしょう。その多くは、生活環境にひそんでいるはずです。ハウスダストやダニなどがアレルゲンなら、こまめに清掃し、室内の風通しをよくし、日光を取り入れてダニの増殖を抑えましょう。
花粉がアレルゲンなら、外出時はマスクやゴーグルをつける、帰宅時は花粉を室内に持ち込まないように衣服や髪をブラッシングする、洗濯物は室内に干す、などが効果的です。医師の施術を受けながら、このような日常でのくふうを積み重ねればアレルギー発作の回数や症状の程度は、ずいぶん軽減されます。
今回は膠原病について紹介したいと思います(^◇^)
膠原病という病名を知っている人は少なくありませんが、どのような病気かということはあまり知られていないようです。
○膠原病はこんな病気
細胞と細胞、あるいは細胞と血管は、「結合組織」と呼ばれる組織で結びついています。結合組織には、膠原線維、弾力線維、網状線維などの線維があり、それらが細胞を包み支えています。
膠原病は、その結合組織が自己免疫によって障害を起こす病気です。
以前は膠原病という呼び名が定着したのですが、現在ではないことがわかり、結合組織病とも呼ばれています。
○自己免疫は抗原抗体反応の異常から起こる
抗原抗体反応とは、体に害をもたらす物質が侵入してきたときに、体がそれに対抗して起こす反応のことで、免疫反応ともいいます。
この反応は、通常は自分の体の組織を敵と見なして起こることはないですが、なんらかの原因で反応のシステムに異常が生じ、自分の体の組織を攻撃してしまうようになることがあります。それが自己免疫です。
自己免疫は、特定の臓器や組織に対して起こる場合と、いろいろな臓器、組織に対して起こる場合とがあります。
膠原病は全身の結合組織に対して生じる自己免疫性疾患であるために、全身性の病気として出現するのです。
○膠原病は疾患のグループ名
膠原病には、全身エリテマトーデスなど、結合組織の異常がもたらす全身性のさまざまな疾患が含まれています。
膠原病という病名は、一つの独立した疾患ではなく、発症の原因が共通するそれらの疾患全体を指したグループ名です。
疾患が広範囲にわたるために、症状も一様ではありませんが、たとえば、関節痛、皮膚の紅班や皮下結節、貧血などが代表的な症状として知られています。
これらの症状はほかの病気でも見られるものなので、そのときの症状だけでは膠原病の判断はつきにくく、ほかの症状を確認したり専門的な検査を実施したりして、診断することが必要です。
今回はリウマトイド因子について紹介したいと思います(^u^)
○関節リウマチの検査
自己免疫としてでてきてしまう抗体を自己抗体と言います。リウマトイド因子も自己抗体の一種で、この場合の抗原は免疫グリブリンです。
抗CCP抗体は、今までのリウマチ因子検査よりはるか鋭敏であり、より正確に関節リウマチを診断できる検査です。6週間以上にわたって関節の腫れまたは圧痛がり、抗CCP抗体で陽性であれば、関節リウマチの可能性は高くなります。
○この検査でわかること
関節リウマチの診断基準の一つとして用いられます。自覚症状に加え、リウマトイド因子、抗CCP抗体が高値の場合は関節リウマチの可能性が考えられますが、より正確な診断には診断基準を用います。また、リウマトイド因子は高齢者の場合、健康であっても陽性高値とでるケースもあります。
○ドクターアドバイス
リウマトイド因子が陽性で、関節が痛む症状があっても、関節リウマチでもなく、ほかの膠原病によるものでないケースがあります。加齢による関節部の変形や、糖尿病、感染症などのケースです。リウマトイド因子は、肝硬変や結核などでも陽性を示すことがあります。
今回は、抗核抗体について紹介したいと思います(^v^)
○抗核抗体とは
自己免疫は、理論的に体内のすべてのもを対象に生じてきます。抗核抗体は、さまざまな物質を抗原と認識して生まれる抗体群の総称です。
○この検査でわかること
起きている障害が自己免疫によるものかどうかを知る手段になります。
検査でどの核成分に対してできた抗体であるかを調べることにより、病名の特定につながるデータをえることもできます。
○基準値の範囲
20が基準値です。結果は、40、80……と倍々で表記され、40以上は異常値です。この検査では、数値の高さが病気の重さを表すのではなく、自己免疫が生じている確実性、可能性の程度を表します。
つまり、異常値でも数値があまり高くなければ安心ということではなく、弱陽性で肝臓疾患だったということもあり得ます。
70歳以上の高齢者は、健康であっても20~40%の人が陽性となるので、判断には注意が必要です。
○ドクターズアドバイス
抗核抗体検査の結果が陽性で、どの様なタイプの膠原病が診断がついた場合でも、それ以後は定期的に検査をして状況を確認していきます。症状が活溌にでているときは2~4週間ごと、安定しているときは1~6カ月ごとというように、そのペースは人によって異なります。