今回は、抜け毛・円形脱毛症について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
頭髪は毎日、抜けたり、目立つ抜け毛が続く場合は気になるものです。抜け毛の原因はホルモンや自律神経系の働きに関係があるといわれ、精神的ストレスがある場合にもみられます
ことに円形脱毛症は、ある日突然、頭髪抜けて頭皮に十円玉大の円形のハゲができるもので、精神の緊張と深い関係があることが知られています。
<施術のポイント>
普通の抜け毛には、頭皮の刺激と清潔を心がけることがポイントになります。ブラシで頭全体を軽くたたいたり、頭と首の各ツボ、とくに百会、通天、天柱、風池などを指でよくこねるように押すと効果的です。
背中と腹部のツボは体調を整えるのに有効で、関元、身柱などを中心に指圧します。胸の上方にある中府も同様に指圧します。手足の各ツボの刺激も頭皮の症状に効果があります。
<施術のすすめ方>
○百会
抜け毛を防ぐ頭皮の刺激はここを中心にくり返しおこなう
<位置>
両耳をまっすぐあがった線が交差する、頭頂部
<施術>
施術者はお客の頭を抱え込み、まっすぐからだの芯に抜けるように両手の親指で指圧する。このツボを中心に頭皮をよく刺激すると、抜け毛の予防になる。くり返しおこなうと効果的。ブラシで軽くたたいてもよい。
○通天
頭皮の血行をようして脱毛症の症状をやわらげる
<位置>
頭頂部の中心から左右両側へわずかに離れたところ
<施術>
側頭部を支えるようにして親指で指圧する。百会と同様にこのツボを刺激すると脱毛予防になる。マッサージを併用すると血行がよくなり、さらに効果が増す。
○天柱
後頭部の抜け毛には風池とともによういるとよい
<位置>
首の後ろの髪の生え際にある、2本の太い筋肉の外側のくぼみ
<施術>
施術者は、お客の頭を後ろから両手で包み込むようにし、親指でこねるようにツボをもみ押す。後頭部の抜け毛には、このツボと近くの風池を刺激するとよい。頭部への結湖も促進さえ、全身調整にもつながるようです。
○関元
全身の調子を整えて頭皮の症状の改善を助ける
<位置>
からだの中心線上で、おへそから指幅3本分ほど下のあたり
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客の下腹部にかるく指先をそろえて両手を重ね、お客の腹部の脂肪が軽くへこむ程度にやさしく指圧する。腹部や背中の各ツボへの刺激は、精神のリラックスを促して全身の調子を整え、皮膚の症状の改善をたすけるようです。
○身柱
頭から首・背中の諸症状を改善して抜け毛を予防する
<位置>
背骨の上、第3胸椎と第4胸椎の間のあたり
<施術>
施術者はお客の背中に手のひらをつき、両手の親指でツボを押す。頭・首・背中にでる心身の諸症状を施術して抜け毛を予防する。背筋のマッサージを加えるとよい。お灸も効果的です。
○ふけ・かゆみを防ぐには
頭皮の清潔を保つことが際も大切です。しかしどんあにシャンプーをこまめにしても、フケがでてしまうことはよくあります。こんなときは、抜け毛の予防にならって、頭皮刺激を根気よくおこなうと効果があります。
頭皮にはたくさんのツボが集中しており、まんべんなく刺激をしていれば、体調もよくなります。刺激の方法は、ほどほどのかたさのブラシでポンポンと軽く、頭全体をたたくのが最も簡単で確実です。
今回はにきび・吹き出物について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
毛穴に小さな粒ができ、化膿してくるとまわりが赤く腫れて膿をもちます。炎症がひどいと痛みを感じ、治ったあとも深くえぐれて傷が残ることがあります。
にきび、吹き出物ができる原因はさまざまですが、ホルモンの増加や代謝異常などによって毛穴に脂肪や角質がつまり、そこへ細菌感染が起きてできる場合がほとんどです。
<施術のポイント>
ツボ療法では、体調を整え、皮膚の自然治癒力を高めることを目標にします。したがって体力増強と内蔵機能の促進に効果がある背中、腹部の各ツボの指圧は欠かせません。
皮膚の施術には主に大椎、肺ゆなどを用いますが、面庁など顔にできものがある場合は手の養老にお灸をすえると効果がみられます。また、手の合谷は頭と顔の症状に効果があります。
<施術のすすめ方>
○大椎
皮膚にできものがでやすい人は指圧やお灸で、このツボをていねいに施術する
<位置>
首のつけ根の中心で、頸椎の最下部
<施術>
片手でお客の背中をささえながら、もう一方の手の親指でツボをこねるように押す。お灸をすれうのも効果的。皮膚にできものができやすい人は、ふだんからこのツボを押したりたたいたりしたときにひどく痛むことが多い。その場合はとくにていねいに施術する。
○肺ゆ
背中の指圧で体調を整え皮膚の自然施術力を高める
<位置>
肩甲骨の内側で、背骨<第3胸椎>をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の背中に両手のひらをつき、左右のツボを同時にやや力をこめて押す。背中のほかの各ツボも同様に指圧し、背骨沿いのマッサージも加えて体調を整えると、皮膚の自然治癒力が高まるようです。
○合谷
よくもみ押してほぐしかおや頭の症状をやわらげる
<位置>
手の甲側の、親指と人差し指のつけ根の間
<施術>
施術者はお客の手首を片手で支え、もう一方の手でお客と握手するように、手の甲へ親指を食い込ませて押す。押したときにしこりがあって痛みが強く感じられるときは、よくもみほぐすとよい。これは、顔や頭の症状をやわらげるのに効果があるようです。
今回は湿疹・蕁麻疹について紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
かゆみとともに皮膚が赤くなったり、ブツブツと発疹がでたりします。ひどくなると腫れたりただれたりして、熱をもつこともあります。かゆみを我慢できずにかきむしったりすると、皮膚がくづついて出血したり、膿がでたりして、さらに悪化します。
湿疹、蕁麻疹の原因はさまざまです。皮膚の直接的な刺激だけでなく、ときには食べ物や薬の服用、心身の疲労、日光や温度差なども関係し、とくにアレルギー体質の人によくみられます。
<施術のポイント>
全身のどの部分に発疹ができた場合でも、背中と腹部の各ツボは十分な刺激を与える必要があります。この場合、指圧もよいのですが、お灸など熱刺激の方が効果的です。湿疹、蕁麻疹の出た場所が顔の場合は百会、天柱、肩ぐう、手の場合は曲池、陽池、手の三里、肩や胸の場合は中府、肩井、足の場合は太けいなど足の各ツボも加えます。手の合谷はあらゆる場合に効果があります。アレルギー性の蕁麻疹の施術には首のつけ根の大椎が効果的です。
湿疹、蕁麻疹の出た場所が顔の場合は百会、天柱、肩ぐう、手の場合は曲池、陽池、手の三里、肩や胸の場合は中府、肩井、足の場合は太けいなど足の各ツボも加えます。手の合谷はあらゆる場合に効果があります。
○百会
湿疹・蕁麻疹が顔に出たらまずこのツボを刺激する
<位置>
両耳をまっすぐ上がった線と、見間の中央から上がった線が交差する、頭のてっぺん。
<施術>
施術者の頭を抱え込み、真っさ具からだの芯に抜けるように両手の親指で指圧する。天柱・肩ぐうなどとともに、湿疹や蕁麻疹が顔に出たときに用いるとよい。髪をかきわけてお灸をすえると効果が増す。
○大椎
アレルギー体質からくる皮膚の異常によく効くツボ
<位置>
首のつけ根の中心、頸椎の最下部
<施術>
片手でお客の背中を支えながらねるように押す。アレルギー体質で皮膚の弱い人の場合、このあたりがこっているので、よくほぐすとよい。お灸も効果的です。
○肩井
指圧をしても、お灸をしてもよいツボ、お灸で皮膚がうんだら回復をもって再度刺激を
<位置>
後ろ首の根もとと肩先の中間のところ
<施術>
施術者はお客の肩をつかむようにして、親指で強めにもみ押す。お灸も効果が高いが、この部分にちょうど湿疹や蕁麻疹があって、刺激が原因でうんだりたどを塗り、うみやただれが開腹するのを待って施術を続ける
○陽池
手にあらわれた湿疹・蕁麻疹によく効く
<位置>
手の甲側で、手首の曲がり眼の中央あたり
<施術>
手に湿疹・蕁麻疹が出たときに用いると効果があるツボ。手首を持って親指で強く刺激したり、お灸をすえたりして刺激を与える。お灸で皮膚がうんだりただれたりしたら、その回復を持って施術をくり返す。
○合谷
あらゆる湿疹・蕁麻疹の施術に用いて効果があるツボ
<位置>
手の甲の、親指と人差し指のつけ根の間
<施術>
施術者はお客の手首を片手で支え、もう一方の手でお客と握手するように、手の甲へ親指を食い込ませて強めに押す。お灸してもよく、あらゆる湿疹・蕁麻疹の施術によういて効果があるようです。
○太けい
蕁麻疹のできやすい人は、ふだんから指圧とマッサージを
<位置>
足の内くるぶしのすぐ後ろ側
<施術>
施術者はお客の足首を手のひらで包むようにして親指でツボをしっかり指圧する。蕁麻疹ができやすい人は、ふだんからこのツボや手首の陽池、足の三陰交などを指圧し、マッサージしておくとよいそうです。
今回は、むくみ・腎臓病について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
むくみとは、体の組織、とくに皮下組織の中に水分が異常にたまった状態をいいます。健康な人でも疲れたときや血行不良のときには、軽いむくみが起こります。病気が原因で起こるむくみのうちで、高血圧症や心臓病などは体の末梢に出るのに対し、腎臓や泌尿器の病気では顔など、からだのやわらかいところに出ます。腎臓の病気の場合、むくみのほかに尿の両や回数が健康なときと異なりはじめ、全身のだるさを訴えます。さらに進むとたんぱく尿や血尿が出ることもあります。
<施術のポイント>
顔のむくみには手の曲池と合谷、足のむくみには足の三里と築ひん、三陰交、太けいなどの指圧が効果的です。血圧の異常でむくみがでている場合は頭の百会と天柱も有効です。腎臓病特有の症状をやわらげるには、腹部の水分、水道、中極、腰の腎ゆ、膀胱ゆなどを中心にその周辺のツボを指圧し、全体をマッサージします。疲れやだるさがある場合には、足の裏の湧泉をもみ押すとよいでしょう。
<施術のすすめ方>
○天柱
腎臓病の代表的な症状である、全身のだるさをやわらげる
<位置>
首の後ろの髪の生え際にある、2本の太い筋肉の外側のくぼみ
<施術>
施術者は、お客の頭を後ろから両手で包み込むようにし、親指でこねるようにツボをもみ押す。腎臓病の施術の場合、まずここをもみほぐすことから始めると、全身のだるさと疲労感をやわらげる効果があるようです。
○腎ゆ
からだの緊張をほぐし、全身に活力をつけるツボ
<位置>
いちばん下の肋骨の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側
<施術>
施術者はお客をうつ伏せに寝かせ、両手の親指でゆっくり指圧する。これによって体の緊張がほぐれ、だるさと疲労感もやわらぐ。また、これは全身に活力をつけるツボでもあるようです。
○膀胱ゆ
泌尿器系の施術に欠かせなツボ、頻尿にも効果的です。
<位置>
臀部の平らな骨<仙骨>にある上から2番目のくぼみの指幅1本分ほど外側
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の腰に両手のひらをつき、お尻をかかえるようにして左右のツボを親指でやや力をこめて押す。頻尿などの症状がある場合にはとくによく効く。腰全体を軽くマッサージするとさらによい。
○水道
からだの余分な水分を調節して排出する機能を促進
<位置>
おへそから指幅2本分ほど外側のところを、さらに指幅4本分ほど下がったところ
<施術>
施術者は、人差し指・中指・薬指をそろえてお客の下腹部の脂肪が軽くへこむ程度に押す。からだの水分を調節する大切なツボ。からだの外に余分な水分を排出する機能を促進し、むくみをおさえるようです。
○中極
泌尿器系の症状に効果があるツボ、頻尿にもよく効く
<位置>
おへそから指幅4本分ほど指ア他のところ
<施術>
施術者は、仰向けい寝たお客の下腹部に両手の人差し指・中指・薬指の脂肪が軽くへこむ程度に押す。泌尿器系の諸症状をやわらげる効果があるツボで、頻尿にもよく効くようです。
○水分
からだの水分を調節する大切なツボ、むくみ・腎臓病によく効く
<位置>
両手の人差し指・中指・薬指をそろえてお客の腹部の脂肪が軽くへこむ程度に押す。からだの水分をコントロールする大切なツボ。水分過多によるむくみや、腎臓病などに対する施術効果がたいへんすぐれているようです。お灸も効果的です。
今回は痔・脱肛・直腸脱について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
痔には大きくわけて肛門周囲の血管にこぶができる痔核<いぼ痔>、肛門の出口が切れる裂肛<きれ痔>、肛門周囲の炎症で膿がたまる痔ろう<あな痔>などがあります。いずれも排便時にいきんで肛門周囲の血行が悪くなるために起こり、肛門のいてみと出血をともないます。
また、肛門がめくれ出てしまう脱肛、直腸自体が肛門から飛び出す直腸脱なども、排便時に強くいきむことが直接的な原因となります。
<施術のポイント>
ひどい場合は外科施術が必要です。ツボ療法では肛門周囲の血行を促し、消化機能を整えて排便を楽にするようにするよう努めます。
まず頭の百会、首のつけ根の大椎に始まり、背中、腰の各ツボを指圧します。とくに患部に近い会陽と長強はしっかり押すようにしましょう。足腰の冷えは肛門の症状を悪化させるので、腰の三焦ゆ、腎ゆ、足の三陰交、太けいなどの指圧で大正します。消化機能を整えるため、腹部の天枢、足の三里の指圧とマッサージもかかせません。手の孔最の指圧は痛みをやわらげます。
<施術のすすめ方>
○百会
痔の施術にたいへん効果的なツボ、体の芯に抜けるような指圧を
<位置>
両耳をまっすぐ上がった線と、見間の中央から上がった線が交差する、頭のてっぺん
<施術>
施術者はお客の頭を抱え込み、まっすぐからだの芯に抜けるように両手の親指で指圧する。お尻の長強とあわせて刺激すると痔の施術にたいへん効果が高い。髪をかきわけてお灸をすえてもよい
○腎ゆ
腰の緊張をほぐし、肛門をめぐる血行をよくする
<位置>
いちばん下の肋骨の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側
<施術>
施術者はお客の腰に両手を当て、親指で強めにツボを押す。三焦ゆとのこのツボを順にじっくり指圧すると、からだの緊張がほぐれ、肛門をめぐる結湖が促進されて冷えがとれ、痔の症状がやわらぐようです。
○長強
痔の施術にとくに大切なツボ3~5秒の指圧をくり返す
<位置>
肛門の上方で、尾骨の先端のところ
<施術>
痔の特効ツボのうちとくに大切なツボ。施術者は、うつ伏せに寝て軽く足を開いた感やの尾骨の位置に両手の親指を当て、3~5秒の指圧をくり返す。百会を刺激したら必ずこのツボも指圧することで効果が高まる。脱肛にはお灸が効くようです。
○会陽
肛門周囲の血行を促進し、脱肛などの施術にも効果的
<位置>
肛門の上方、尾骨の両脇
<施術>
長強と並んで痔の施術に大切なツボ。施術者は、うつぶせに寝て軽く足を開いたお客の尾骨の両脇に親指を当て、3~5秒の指圧をくり返す。肛門周囲の血行をよくし、脱肛などが起きやすい場合の施術にも効果があるようです。
○足の三里
消化機能を整えるので排便が楽になり、肛門への負担が軽くなる
<位置>
向こうずねの外側で、膝下からおよそ指幅3本分ぐらいのところ
<施術>
お客は仰向けに寝た姿勢で、施術者が左右の足それぞれを指圧する。お客が自分で指圧する場合は、椅子に腰かけてするとよい。こねるようにもみ押すと、消化機能が整い、排便が楽になるので肛門への負担が軽くなるようです。
今回は胆石症・胆のう炎について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
胆石症は、右肋骨下ないしみぞおちに重苦しさがあって痛むので、軽い場合は胃潰瘍などと勘違いしやすい病気です。しかしひどくなると、発作的な激痛に嘔吐や吐き気、冷や汗、発熱などをともない、黄疸症状が出る場合もあります。
胆石があると胆のう炎を起こしやすく、逆に胆のう炎の場合に胆石ができやすいともいわれます。
<施術のポイント>
胆石を取り除くには、専門医による施術が必要です。ツボ療法では、痛みなどの症状の軽減に努めます。まず背中の胆ゆ、肝ゆを指圧して背中の緊張をやわらげます。体力増強には腰の腎ゆも加えるとよいでしょう。
腹部の期門、日月は胆のうの位置にある重要なツボ。巨けつ、天枢、大巨はおなかの張りをやわらげます。痛みが激しいときは、足の丘きょ、陽陵泉、三陰交、手の三里、内関の刺激が効果的です。
<施術のすすめ方>
○胆ゆ
胆のうの機能をよくするツボ、肝ゆ・腎ゆの指圧を加えると効果が増す
<位置>
背中の上下真ん中ぐらい、背骨をはさんだ両側あたり
<施術>
施術者はうつぶせに寝たお客の背中に両手のひらをついて親指で指圧する。はじめは軽く、だんだん力をこめて3から5秒押す。これは胆のうの機能をよくするツボで、すぐ上の肝ゆや腰の腎ゆも同様に指圧すると効果が増す。
○日月
胆のうの張りと痛みを緩和する大切なツボとくに右側を丹念に施術する
<位置>
第9肋骨の内側にある期門というツボのすぐ下あたり
<施術>
お客を仰向けに寝かせ、両手の親指で軽く肋骨の下がくぼむ程度に指圧する。日月と期門は胆のうの位置にある大切なツボで、とくに右側を丹念に施術するとよい。みぞおちの巨けつからこのツボのあたりまでをマッサージするとさらに効果的です。
○丘きょ
胆石症発作の特効ツボ、応急処置として痛みをやわらげる
<位置>
外くるぶしの前方下寄りのくぼみの中
<施術>
胆石症の発作で腹部が痛んだとき応急処置としてこのツボを親指で強めに押すといたみがやわらぐ。ふだんから、こまめに指圧やお灸で刺激していると胆のうの機能調整によい。
今回は、足のしびれ・痛み・坐骨神経痛について紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
足のしびれは長時間座っていたあとなどに血液の循環が関与して起こる場合と、何もしていないのに起こる場合とがあります。何もしてもいないのに腰から足にかけてしびれを感じたり、体を曲げたときに痛みが走ったり、膝を伸ばしたまま足をあげると太ももの後ろに痛みがひびく、といった場合には、坐骨神経痛を疑います。
坐骨神経痛とは下半身をめぐる神経の束のことです。坐骨神経痛がひどくなると、筋力低下や足の皮膚の知覚まひなどを起こすことがあるので注意が必要です。
<施術ポイント>
お客をうつ伏せにねかせ、三焦ゆ、腎ゆ、志室から、大腸ゆ、膀胱ゆなどを、腰の保温に気をつけてていねいに指圧します。これに続いて承扶いん門から承山までの足の各ツボを指圧し、マッサージも併用すると効果的です。次にお客を仰向けに寝かせ、五枢、居りょうや足の三里、解けい、陽陵泉、懸鐘を指圧します。
根気良く指圧を続けることで、痛みがやわらいできます。また、からだの冷えにも強い体質へ近づき、足腰の痛みとしびれを予防できます。
<施術のすすめ方>
○五枢
冷えや疲れによる腰のだるさと足腰の神経痛に効果がある
<位置>
左右の骨盤の前側の前側の出っ張りの上
<施術>
お客を仰向けにねかせ、両手の親指で左右のツボを同時に押す。このツボの刺激は、冷えや疲れによる腰のだるさをはじめ、神経痛による足腰の痛みをやわらげる効果があるようです。
○居りょう
足腰のだるさをやわらげ 足がひきつれたような痛みにも効く
<位置>
腰骨の前端を少し下がったところ。左右両側にある
<施術>
お客を仰向けに寝かせ、施術者はその横に膝をついて上半身を乗り出し、左右のツボを同時に両手で指圧する。下半身のだるさと、足がひきつれたような痛みによく効く。このツボの位置から太ももにかけてさするとさらによい。
○腎ゆ
腰のこりをほぐし、下半身の血行を促進する
<位置>
肋骨のいちばん下の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんで両側にある
<施術>
施術者は、お客をうつ伏せに寝かせて、両手の親指でツボをもみ押す。これによって腰のこりがほぐれ、下半身の血行が促進されるので、いたみやしびれも楽になる
○志室
ゴリゴリしたところをもみほぐして下半身の症状をやわらげる
<位置>
腎ゆの外側、指幅2~3本分のところ
<施術>
施術者は、お客をうつ伏せに寝かせ、腎ゆの外側のゴリゴリしたツボの位置を両手の親指でゆっくり体重をかけてもみ押す。これによって腰のこりがほぐれ、下半身の血行が促進されるので、痛みやしびれも楽になる
○足の三里
こねるようにもみ押して足のだるさと痛みをとる
<位置>
向こうずねの外側で、膝下からおよそ指幅3本分ぐらいのところ
<施術>
お客は仰向けに寝た姿勢で、施術者が左右の足それぞれを指圧する。お客が自分で指圧する場合は、椅子に腰かけておこなうとよい。こねるようにもみ押すと、足のだるさと痛みがやわらぐそうです。
○解けい
足首から先の症状をやわらげるのに効果的
<位置>
足首の全面中央あたり
<施術>
施術者はお客を仰向けに寝かせ、お客のかかとを手のひらで包むようにして、親指でツボを指圧する。これによって足首から先のだるさと痛み、ジーンと感じるしびれや、こわばった感じがやわらいでくる。
今回は、せきについて紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
異物が間違って気道に入ったときや、たんがからんだときなどにでるせき。これは、のどや気道、気管支の中の異物をはきだそうとして起こる自然な現象です。あまり激しくむせるようにせき込むと、腹筋が痛むこともあります。
かぜをひいたときのせきは、たんをともなって胸にひびくようなものもあれば、のどがいがらつぽくなって乾いているものもあり、さまざまです。
<施術のポイント>
まずはからだの保温を心がけ、首の周辺をマッサージし、気道の緊張をゆるめるために、背中のけつ陰ゆ、のどの天突などをはじめ、胸の各ツボを指圧します。ひどくせき込んだときには、手の孔最を強く押さえると効果的です。また、施術の最後に腰の腎ゆを指圧すると、だるさがほぐれ、体力増強につながります。
<施術のすすめ方>
○天突
気道をゆるめてのどのふさがり感をとる
<位置>
胸骨の上端にあたる、差湯の鎖骨の間のくぼみ
<施術>
のどもとから胸骨の方へ押しこむように指圧する。これによって気道がゆるみ、せきををしずめる。何もつかえていないのに、のどがふさがったような感じがする場合にも効果があるようです。
○孔最
せきをしずめる即効性が高いツボ 力をこめてもむように指圧を
<位置>
前腕部手のひら側の親指側で、前腕部をひじから見て3分の1ぐらいのところ。
<施術>
親指でぐっとつかむように力を入れる。激しいせき込みが起きたときに、ここをしばらくもむようにおしていると、しずまることが多い。せき・たんをしずめるほかに、胸苦しさをやわらげるようです。
○けつ陰ゆ
背中の緊張をほぐし気道をゆるめて呼吸を楽にする
<位置>
肩甲骨の内側で、背骨をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者は、うつぶせに寝かせたお客の背中に両手をつき、親指で左右のツボを同時にゆっくり押す。背中の緊張がほぐれ、気道がゆるんで呼吸が楽になるようです。近くの肺ゆ・心ゆ・膏盲も同時に指圧するとよい。
今回は、たんについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
たんはのどから肺までの気道内の粘膜からしみ出る液体で、空気中のほこりや、細菌、ウイルス、カビなどが混じったものです。健康な人の場合、たんはあまり出ないものですが、主に呼吸器などの病気になると、たくさん出るようになります。
水っぽいたん、粘駅性のたん、膿のまじったたん、血の混じったたんなど、病気の種類によって、その状態はさまざまです。
<施術のポイント>
たんの原因となっている病気の施術が先決です。ツボ療法では、たんができるのに関係する呼吸器の症状をやわらげるため、まず、胸や背中の各ツボを指圧します。
一方、たんが出しにくく、苦しい場合には、首の天柱や風池、腰の三焦ゆ、腎ゆ、腹部の天枢、手の三里などを指圧すると効果があります。
<施術のすすめ方>
○天枢
腹筋の機能をたかめたんをだしやすくする
<位置>
おへその両脇でおへそより指幅2本分ほど外側のあたり。
<施術>
お客を仰向けに寝かせ、両手の中指で左右のツボを同時に、腹部の脂肪が軽くへこむ程度に指圧する。たんを強く吐き続けたために疲れて弱った腹筋の機能が回復して、たんが吐き出しやすくなるようです。
○腎ゆ
天枢の指圧と併用すればたんが楽にはきだせるようになる
<位置>
肋骨のいちばん下の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側。
<施術>
施術者は、お客をうつぶせにねかせて、両手の親指でツボを押す。これは背中のこりをほぐし、体力増強につながる。天枢の指圧の指圧と併用すると、腹筋の機能が高まって、たんを楽にはきだせるようになるようです。
○手の三里
たんがからんだときに起こるのどの痛みと不快感に効果
<位置>
前腕の親指側で、肘の曲がり目から手先に向かって指幅2本分ほど離れたところ
<施術>
腕のすじをつまようにして、親指で強めにツボをもみ押す。これは、たんがからんだときに起こるのどの痛みと不快感、気持ちのイライラなどをしずめる効果があるようです。
今回は、かぜ症候群について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
かぜをひくと、寒気がする、だるい、熱っぽいなどの症状に始まり、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、せき、たん、のどの痛み、声がれ、頭痛、発熱、体の痛み、食欲不振、嘔吐、下痢などさまざまな症状があらわれます。これらはかぜの症候群と呼ばれ、かぜのウイルス感染が下人とされています。こじらせると大病につながる危険もあるので注意がひつようです。
<施術のポイント>
頭、鼻、呼吸器など、それぞれの症状をやわらげるツボ療法を行います。基本となるのは背中の風門、首の後ろの風池、後頭部の風府です。東洋医学では、「風の邪気」と呼ばれるものが背中の風門から体内に入って首の風池にたまり、後頭部の風府に集まって、かぜをこじらせるとしています。そこでこの三つのツボの指圧が重視されています。中府の刺激も効果的です。
<施術のすすめ方>
○風池
風の諸症状に効く特効ツボ頭痛・頭重・だるさなどをやわらげる
<位置>
首の後ろの生え際で、2本の太い筋肉の両外側をわずかに離れたくぼみ
<施術>
お客の頭を後ろから包み込むようにして両手の親指をツボに当て、こねるように押す。頭の血行がよくなり、頭痛・頭重・だるさ・ままいがやわらぐ。少し上の後頭部の中心にある風府も同様に指圧するとよい。
○中府
ひどいせき・息苦しさなど呼吸器の症状によく効く
<位置>
鎖骨の下で、第2肋骨の外側と肩の関節の間のくぼんだところ
<施術>
施術者は仰向けに寝たお客の鎖骨の下のツボの位置に両手の親指を当て、お客の両肩をつかむようにして力をいれる。呼吸器の症状に効果が高いツボで、ひどいせきや、息苦しさなどをやわらいでくれる。腕の孔最もあわせて指圧すると効果的です。
○風門
風池・風府と並ぶ、かぜの特効にツボ指圧を習慣づければ、かぜの予防に
<位置>
左右の肩甲骨お内側で、背骨を挟んだ両側あたり
<施術>
施術者は、うつ伏せに寝かせたお客の背中に両手をつき、親指で左右のツボを同時に押す。主に呼吸器の症状に効果があり、風池・風府と並ぶ、かぜの特効ツボ。これらをふだんから指圧しておくとかぜの予防になるようです。