今回は、しみ・そばかすについて紹介したいと思います(^u^)
<症状>
しみ、そばかすは、皮膚の色素沈着の一種で、眉毛の上、頬骨の張り出したところ、鼻の上、上唇など、日光の当たりやすいところほどよくできます。しみは何らかの病気が原因で起こる場合もありますが、自分の肌質にあわない化粧品の無理な使用など、個々の体質なものが関係しています。そばかすも、遺伝的な日光過敏体質の場合によくみられます。
<施術のポイント>
ツボ療法では、しみ、そばかすを短期間できれいにとるということは不可能ですが、体調を整えることによって、自然治癒をはやめるように促します。
まず腎ゆなど背中と腰の各ツボを指圧し、全体をマッサージします。続いて胸のだん中や腹部も同様に処置します。お灸も効果的です。太けいなど足や手の各ツボも、体調を整える効果があります。
<施術のすすめ方>
○腎ゆ
からだの緊張をほぐして体調を整え、皮膚の自然治癒力を高める
<位置>
いちばん下の肋骨の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側
<治癒>
施術者はお客をうつ伏せにねかせ、両手の親指でツボを押す。背中からここまでを順にじっくりと指圧するとからだの緊張がほぐれ、体調が整えられる。全身に活力をつける効果もあり、皮膚の自然な治癒力が高められる。
○だん中
丈夫な体をつくって皮膚の異常の改善を順調にする
<位置>
左右の乳首を結んだ線のちょうど真ん中
<施術>
施術者は仰向けに寝たお客の胸の上に指先をそろえて両手を重ね、静かに指圧する。呼吸器と循環機能を整え、丈夫なからだをつくる。これによって皮膚の異常の改善も順調になるようです。
○太けい
皮膚の異常を改善するツボ、根気よく刺激をつづけるのがコツ
<位置>
足の内くるぶしのすぐ後ろ側
<施術>
施術者はお客の足首を手のひらで包むようにして親指でツボをしっかり指圧する。これには体調を整え、皮膚の症状の改善を助ける効果がある。ふだんから根気よく刺激をつづけておくことがコツ。
今回は、膝の痛みについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
膝の曲げ伸ばしがつらく、座りにくい、膝がこわばる、重だるい、鈍痛がする。これらの症状は、リウマチ、痛風、膝に外傷を負った場合などのほか、膝関節の老化などによっても起こります。痛みをかばって歩くため、歩行姿勢が悪くなって腰に負担がかかったり、筋肉が衰えたり、ひどい場合には膝に水がたまったり、骨が変形したりすることもあります。
<施術のポイント>
膝の周囲の血行をよくして痛みをとるため、血海、足の三里、陰陵泉、承山、とく鼻、委中を指圧します。腰痛をともなうときは腰の腎ゆ、志室、大腸ゆ、足の疲れやだるさをともなうときは足の裏の湧泉などを用います。
お灸もたいへん効果があります。とくに内膝眼へのお灸を続けると、ただ痛みをやわらげるだけでなく、膝に水がたまっている場合にも膝の痛みには、外膝眼への刺激が効果的です。
<施術のすすめ方>
○血海
足の血行をよくして膝の痛みをやわらげる
<位置>
膝蓋骨の内へりを指幅3本ほどあがったところ
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客の膝上をつかむようにして、親指でツボを強く押しもむ。これは、足の血行をよくし、膝の痛みをやわらげる効果があるようです。
○とく鼻
内膝眼・外膝眼とともに用いて膝の諸症状を軽くする
<位置>
膝蓋骨のすぐ下の真ん中あたり
<施術>
親指で指圧しても、お灸をしても効果的。このツボは内膝眼・外膝眼と並んで、膝の痛みや、膝に水がたまるなどのいろいろな症状を軽くする効果があるようです。
○陰陵泉
膝の痛みとすねに残っているだるさを取り除く
<位置>
膝の下、内側にある大きな骨の下のくぼみ
<施術>
くぼみに親指を食い込ませて指圧する。膝の痛みだけでなく、すねにだるさが残る場合によういるとよい。あまり痛みがひどいときは、無理に強く押さないようにする。
○足の三里
足の血行を促進し、痛みとだるさをやわらげる
<位置>
向こうずねの外側で、膝下から指幅3本ほどはなれたところ
<施術>
親指でぐっと強めに指圧する。くり返しおこなうと足の血行が促進され、膝の痛みと、それにともなう足の疲れやだるさもやわらいでくるようです。
○承山
押したりなでたりさすったりすると膝から下のだるさがやわらぐ
<位置>
ふくらはぎの中心線上で、健と筋肉の変わり目のところ
<施術>
うつぶせに寝たお客のふくらはぎにあるツボを、親指の腹で強めに数秒間押す。加えて委中からここまでをなでたりさすったりしていると、膝から下の重くだるい感じがやわらぐようです。
今回は足の捻挫について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
関節の周囲を痛める捻挫は、運動や作業でひねったり衝撃を受けたときに起こりやすく、腫れてズキズキと痛むのがその主な症状です。足の捻挫は足首に起こることが最も多く、ひどい場合は患部が熱をもったり、内出血がみられたり、歩けないほどになることもあります。
<施術のポイント>
手のねんざ同様、発症後2~3日は、患部を冷やしてはれや熱がひくのを待ち、冷湿布をしたまま患部の安静を保ちます。4~5日目からは温湿布をしたり、入浴時によく関節をもむと効果があります。
ツボ療法では、血海、梁丘などのほか、膝の捻挫の場合にはとく鼻、足首の捻挫の場合には照海、こんろん、丘きょなどを中心にマッサージすると効果的です。また、お灸も毎日すえると効果があります。
<施術のすすめ方>
○とく鼻
指圧よし、お灸よし、膝の諸症状を軽くする
<位置>
膝蓋骨のすぐ下の真ん中あたり
<施術>
親指で指圧しても、お灸をしても効果的。このツボは、膝の痛みなどをやわらげるのに効果的。患部の腫れや痛み、熱がひいたら、今度はその部分の保温に努め、入浴中などに少しずつもむようにする。
○梁丘
膝の腫れと痛みが引いたら徐々に刺激する。
<位置>
膝蓋骨の外側から指幅2本分ほど上
<施術>
膝の部分に衝撃を受けたときに起こる捻挫のツボ。お灸も効果的です。
○丘きょ
足首の捻挫の施術はこの周辺がポイント
<位置>
外くるぶしの前、下寄りのくぼみ
<施術>
解けい・照海などと並んで、足首の捻挫に効果がある。腫れや痛み、熱がひいたら、親指でかるくこねるようにもみ押すなど、徐々に刺激するのがコツ。患部を温めたり、お灸をすえるのも効果的です。
今回はももの肉離れについて紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
肉離れは、運動中など、急に筋肉が強い力で引き伸ばされたときに起こります。発症はまったく突然で、患部が激しく痛み、腫れや内出血がみられることがあります。
<施術のポイント>
発症後すぐなら、患部をひやすなどの応急処置をとります。30分間冷やしたら止めて患部に体温が戻るのを待ち、またしばらくして冷やすといった冷却法をとり、冷やしすぎないように注意します。ツボ療法では、委陽、陰谷のほか、肉離れの起きた場所がももの全面で股関節に近づければ伏兎、膝に近づければ梁丘、ももの内側なら血海、後ろ側なら承扶といん門などを中心に刺激します。最近は、専門医のもとで電気刺激による施術がよく用いられます。指圧とマッサージも効果がありますが、発症後まもなくは控えたほうがよういでしょう。
<施術のポイント>
○承扶
太ももの後ろに症状があるとき、ここから施術をスポーツする
<位置>
お尻の下の、足のつけ根の中央あたり
<施術>
お客をうつ伏せに寝かせて施術するときは、ここの指圧とマッサージからスタートする。親指でしっかり押す太ももの後ろ側の症状によく効く。肉離れが太ももの内側におきたら箕門・血海、外側に起きたら伏兎・梁丘などを用いると効果的です。
○陰谷
膝に力がつき太ももがしっかりする
<位置>
膝の後ろ中央のふくらみの、親指側のへり
<施術>
肉離れの激しい痛みがおさまったら、うつ伏せに寝たお客の膝側を親指で指圧する。痛みのあとは力が抜けて足もとがふらつくが、この指圧によって膝に力がつき、太ももをしっかり支えられるようになるようです。
○委陽
太ももの後ろのひきつれた筋肉の症状を緩和する
<位置>
膝の後ろ中央のふくらみの、小指側寄りのへり
<施術>
肉離れの激しい痛みがおさまったら、うつぶせに寝たお客の膝裏側を親指で指圧する。これは、太もものうしろ側の肉離れのために、このツボのあたりまでひきつれてしまった筋肉の症状をやわらげるのに効果的です。
今回は、こむら返りについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
突然、ふくらはぎがひきつって、飛び上がるほどの痛みと、筋肉のけいれん・硬直が起こります。長い時間座っていて立とうとしたときや、水泳などの運動の最中など、筋肉のけいれん・硬直が起こります。長い時間座っていて立とうとしたときや、水泳などの運動の最中など、筋肉の疲れや冷えが原因となって起こることが多いようです。
<施術のポイント>
軽い症状の場合は片手でしっかり足全体を床に固定し、もう一方の手で痛むほうの足の親指のつけ根をゆっくりクルクルと何回もまわします。これで痛みがおさまってきたら、足首も同様にまわします。続いて湧泉や太けい、陰陵泉、足の三里などを指圧します。足に続く神経の集まっている腰の膀胱ゆなどの各ツボの指圧も有効です。けいれんがゆるんできたら、いん門、委中、承筋、承山などを指圧します。こむら返りを起こしやすい人は、これらのツボにふだんから指圧やお灸をしておくと効果があります。
<施術のすすめ方>
○膀胱ゆ
坐骨神経のけいれんをしずめこむら返りの施術に効果
<位置>
臀部の平らな骨にある上から2番目のくぼみの指幅1本分ほど外側
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の腰に両手のひらをつき、お尻を抱えるようにして左右のツボを親指で思い切ってぐっと押す。このツボは、坐骨神経の通り道にあるので、足腰のけいれんをやわらげる効果があり、こむら返りにもよく効く
○足の三里
こむら返りを起こしやすい人はふだんからここを刺激していると効果的
<位置>
向こうずねの外側で、膝の下から指幅3本分ほど離れたところ
<施術>
親指でぐっと強めに指圧する。こむら返りを起こしやすい人は、ふだんから承筋・承山と並んでこのツボを刺激しておくとよい。指圧でもお灸でも効果がある。
○承筋
けいれんがおさまったらこのツボを押す
<位置>
ふくらはぎの中心線上で、かかとと膝の後ろの中間あたり
<施術>
発症後しばらくして、ふくらはぎのけいれんがある程度おさまって、ふくらはぎのけいれんがある程度おさまってきたら、うつ伏せに寝たお客のふくらはぎにあるツボを、親指の腹でゆっくりとくり返し押す。痛みがひいていなければ、なでるだけでもよい。こむら返りが起きやすい人は、ふだんからここを刺激しておくとよい。
今回は腹が張る・鳴る・ふくれるについて紹介したいと思います(^-^)
<施術>
健康な場合でも、食後ことに食べ過ぎたときには、おなかがふくれてはることがあります。また、おなかの調子が悪い場合には、腸内にガスたまって下腹部が張ったり、ゴロゴロ鳴ったりします。このほか便秘などが原因の場合や、女性な場合は冷えなどによっても、下腹部が張ることがあります。食べ過ぎなど思い当たる原因がないのに異常におなかがふくれているときは、何らかの病気が原因で腹腔ないに水がたまっている場合もあるので注意が必要です。
<施術のポイント>
腹部に重い病気がなければ、ツボ療法が効果的です。まずは脾ゆ、大腸ゆなどの背中から腰にかけてのかくツボを親指の腹で上から順にゆっくりと指圧し、背中の緊張をとります。続いて腹部の中かん、大巨、関元などの指圧とマッサージに移りますが、腹部の施術は、力のいれすぎにとくに気をつけておこなうようにしましょう。足の三陰交はしっかりともみ押します。
<施術のすすめ方>
○中かん
お客の呼吸に合わせた指圧で消化機能を整える
<位置>
腹部の中心線上で、みぞおちとおへその中間あたり
<施術>
施術者は仰向けに寝たお客の腹部に指先をそろえて両手を重ねて徐々に力を加え、指圧する。腹部マッサージとの併用で消化機能を整える。
○大巨
腹筋の機能を高め慢性的な消化器の不調を治す
<位置>
おへその外側へ指幅2本分ほどのところをさらに指幅2本分ほど下がったあたり
<施術>
お客を仰向けに寝かせ、両手の親指で左右のツボを同時に、腹部の脂肪が軽くへこむ程度に指圧する。腹部のマッサージとの併用で腹筋の機能を高め、慢性的な消化器の不調を治す。
○関元
慢性的な消化器の不調による下腹部の張りをとる
<位置>
からだの中心線で、おへそから指幅3本ほど下あたり
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客の下腹部に指先をそろえて両手を重ね、腹部の脂肪が軽くへこむ程度に押す。消化器の不調から起こる下腹部の張りがやわらぐ。中かんからこのあたりまで、大きな8の字を描くようにマッサージするとさらに効果があります。
○三陰交
冷えによって起こる女性特有の下腹部の張りに効果
<位置>
足の内くるぶしから指幅3本分ほど上のところ
<施術>
お客は仰向けに寝た姿勢で軽く足を開く。施術者はお客のツボの位置に親指を当て、お客のすねをてのひらで包むようにして親指に力をこめる。冷えなどによって起こる女性の下腹部の張りなどによく効くそうです。お灸も効果的です。
○脾ゆ
胃腸の働きが高められ消化機能が活発になる
<位置>
背中の上下真ん中ぐらい、背骨をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の背中に両手のひらをつき、親指で左右のツボを同時にやや力をこめて押す。これによって胃腸の働きが高められ、胃液の分泌を足して消化機能が活発になる。すぐ下の胃ゆも同様に指圧するようです。
○大腸ゆ
腸の働きを促進し、おなかがゴロゴロいう不快感をやわらげる
<位置>
差湯の骨盤の上端を結んだ高さにある腰痛をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者はうつぶせに寝たお客の腰に両手のひらをつき、腰をかかえるようにして左右のツボを親指でやや力をこめて押す。この刺激が腸の働きを高め、便秘やおなかがゴロゴロいう不快感をやわらげるようです。
今回は、腰の痛みについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
重苦しくじわじわ感じる痛み、突然ズキンと感じる痛み、足や背中に抜ける痛みなど、腰の痛みはさまざまです。健康な人でも、運動や作業による疲れ、老化、姿勢の悪さなどが原因で腰の痛みは起こります。女性の場合は月経中にもよくみられます。
また、変形性腰椎症や坐骨神経痛、ぎっくり腰から内蔵の病気まで、腰の痛みがあらわれる病気はいろいろあります。
<施術のポイント>
腰と背中をよく温め、三焦ゆ、腎ゆから関元ゆ、膀胱ゆなどの各ツボを親指でゆっくり指圧します。これによって背中と腰の緊張が、かなりほぐれます。ツボによって押すとひどく痛む場合がありますが、この場合はあまりゴリゴリと押さず、軽く指圧するようにします。
腰痛は腹筋と大きな関係があるので、中かん、天枢などの各ツボも丁寧に指圧します。これに腹筋のマッサージも加えるとよいでしょう。
足の痛みをともなう場合には、足の三里、丘きょ、血海、陰陵泉、承山、三陰交などをもみ押していくと効果があります。
<施術のすすめ方>
○三焦ゆ
腰から背中へかけてのこわばりをほぐす
<位置>
腰の中央あたり、第1腰椎への両側へ指幅2本分ほど離れたところ
<施術>
お客をうつ伏せに寝かせ、腰をつかめるようにして指圧する。腰から背中へかけてのこわばり・だるさ・痛みをやわらげる効果がある。このツボの位置から膀胱ゆまで、腰椎に沿ってていねいなマッサージを加えると、さらに効果的です。
○腎ゆ
腰のこりと痛みをほぐし、体力増強にもつながる大切なツボ
<位置>
肋骨のいちばん下の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側
<施術>
お客をうつ伏せに寝かせて、両手の親指でツボをもみ押す。これは腰のこりと痛みをほぐし、体力増強にもつながる。腰をよく温め、痛みがひどい場合は無理に強くもまないことが大切。志室も同様に指圧するとよい。
○関元ゆ
痛みやしびれなど、腰と下半身の諸症状をやわらげる
<位置>
いちばん下の腰椎(第5腰椎)の両脇あたり。
<施術>
施術者は、お客をうつ伏せにねかせて、両手の親指でツボをこねるようにやさしくもみ押す。腰の痛み・だるさ・しびれなど、腰と下半身の諸症状をやわらげる効果がある。
○中かん
腹部マッサージとの併用でお腹の筋肉の緊張をとる
<位置>
腹部の中心線上で、みぞおちとおへその中間あたり
<施術>
仰向けに寝たお客のみぞおちに両手を重ね、中指の先で静かに押す。腰がいたいと前かがみになっておなかの筋肉が緊張するが、ここからおへそのまわりにかけてマッサージをすると、かなり楽になる
○天枢
腹筋の機能を高め腰痛のためにくずれた姿勢を正す
<位置>
おへその両脇、指幅2本分ほどのあたり
<施術>
お客を仰向けに寝かせ、両手の中指で左右のツボを同時に、腹部の脂肪が軽くへこむ程度に指圧する。腹部マッサージと併用すると効果的で、腹筋を強くし、腰の痛みをかばうためかがみこんでゆがんでしまった姿勢を正しい姿勢に戻す。
今回は、慢性胃炎について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
食後に胃がもたれたり、軽い痛みを感じるものから、おなかが張る感じ、吐き気、便秘食欲不振など、慢性胃炎の症状はさまざまです。長引くと、全身のだるさや脱力感、肩こり、体力の衰え、貧血などの症状も現れます。
<施術のポイント>
胃の調子が悪いと背中がこって重苦しく感じるので、施術はこの背中のこりをほぐすところから始めます。まず、お客をうつ伏せに寝かせ、隔ゆ、肝ゆ、胃ゆをもむように指圧します。次に、これらのツボに沿って背中をさすると、より効果的です。
続いてお客をあお向けに寝かせ、巨けつ、中かん、天枢、曲骨を指圧します。指圧の力加減は、お客がきもちよいと感じる程度にとどめるのがコツです。このあと、おへそのまわりに大きく円を描くようにマッサージして腹部の結湖を整えます。
最後に手の合谷、ない関、足の三里を指圧し、足の冷えがあれば、三陰交も指圧します。
<施術のすすめ方>
○巨けつ
胃の諸症状に効くツボ、慢性的な胸やけはお灸もよく効く
<位置>
みぞおちのちょうど中央のところ
<施術>
施術者は、仰向けに寝た状態のお客の胸の真ん中に両手を重ねて指圧する。中指の先で、胸の奥に向かうように押すのがコツ。このツボはみぞおちの不快感をはじめ胃の諸症状に効果がある。慢性的な胸やけにはお灸の効果的です。
○中かん
腹部のマッサージと併用して消化機能を整える
<位置>
腹部の中心線上で、みぞおちとおへその中間あたり
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客の腹部に両手を重ね、中指の先で指圧する。胃の痛みがあるときは、お客が息を吐くのにあわせて徐々に力を加える。腹部マッサージと併用で消化機能を整える。
○天柱
腹筋の機能を高め慢性的な胃の不調を改善させる
<位置>
おへその両脇の指幅2本分ほどあたり
<施術>
お客を仰向けに寝かせ、両手の人差し指・中指・薬指をそろえ、左右のツボを同時に腹部の脂肪が軽くへこむ程度に指圧する。腹部のマッサージと併用して腹筋の機能を高め、慢性的な胃の不調を改善させる
○曲骨
みぞおちからこのツボの位置までマッサージをして消化機能を整える
<施術>
お腹の張りをやわらげるツボ。施術者は、お客の下腹部に両手を重ねて押す。みぞおちの巨けつからこのツボの位置までをていねいにマッサージすると、消化機能を整えるのに効果がある
○内関
みぞおちの痛みをやわらげるツボ。施術者は、お客の下腹部に両手を重ねて押す。みぞおちの巨けつからこのツボの位置までをていねいにマッサージすると、消化機能を整えるのに効果がある。
○足の三里
こねるようにもみ押して胃の重苦しさをやわらげる
<位置>
向こうずねの外側で、膝の下からおよそ指幅3本分ほどのところ
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客の左右のツボをこねるようにもみ押す。お客が自分で椅子に腰かけておこなってもよい。消化器全般に効果があり、胃の重苦しさがやわらぐ。お灸も効果的です。
今回は、胸やけ・ゲップについて紹介したいと思います(^◇^)
<症状>
胸やけは、みぞおちから胸にかけて重苦しい、胃がもたれる、などの不快感のある症状です。ふだんから胃の調子が悪い、俗に胃弱といわれる人に多くみられます。
一方、ゲップは、胃にたまった余分な空気を吐き出す生理現象です。たくさん食べたときなどによくみられますが、胃の調子が悪いときは、胸やけとあわせて起こりがちです。
<施術のポイント>
ツボ療法で体調を整え、胃の機能を活発にすることで、胸やけやゲップはかなり防げるようになります。胃弱ぎみの体質改善にはお灸も効果的です。まずは、腹部全体を軽くさすって緊張をほぐします。それから腹部の巨けつ、天枢などの各ツボを。軽くこねるようにおしていきます。消化器系の機能を高めるには胆ゆ、胃ゆなど背中の各ツボの指圧はかかせません。足の三里と梁丘の指圧も効果的です。ゲップをおさえるには、のどの天突、気舎の指圧が有効です。
<施術のすすめ方>
大きなゲップで胃の中のガスを排出しいつまでもゲップが続かないようにする
<位置>
前首の中心線の両脇で、胸骨の上端、鎖骨の始まりの上側にあるくぼみ
<施術>
指先で両側のツボを同時に、力の入れ過ぎに注意して指圧する。お客はおなかの力を抜いて楽な姿勢を心がけるようです。続いて天突も指圧すると、胃にたまっていたガスが何度かの大きなゲップとなって排出され、やがておさまるようです。
○巨けつ
胃の諸症状に効いてみぞおちの不快感も取り除く
<位置>
腹部の、みぞおちのちょうど中央のところ
<施術>
施術者は、仰向けに寝た状態のお客の胸の真ん中に両手を重ねて指圧する。中指の先で、胸の奥にむかうように押すのがコツ。このツボはみぞおちの不快感をはじめ、胃の諸症状に効果がある。慢性的な胸やけにはお灸も効果的です。
○手の三里
強めにもみ押しを続ければ胃の不快な症状がやわらぐ
<位置>
前腕の親指側で、ひじの曲がり目から手先に向かって指幅2本分ほどはなれたところ
<施術>
親指の先が、お客の手の皮膚に沈むようにやや力をこめて押す。胃の不快な症状をやわらげるには、このツボをもみつづけるだけでもかなり効果がみられる。
○足の三里
胃のもたれと重苦しさをやわらげるのに効果的
<位置>
向こうずねの外側で、膝のしたからおよそ指幅3本分ぐらいのところ
<施術>
お客は仰向けに寝た姿勢で、施術者が左右の足を、それぞれ指圧する。お客が自分で指圧する場合は、椅子に腰かけておこなうとよい。こねるようにも押すと、胃のもたれと、それにともなう重苦しさがやわらぐ
今回は腹痛・胃けいれんについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
腹痛は、腹部だけでなく、心身のさまざまな病気が原因で起こります。胃けいれんは、みぞおちからわき腹、おへその上あたりが突然痛み出すもので、数分から数時間続き、背中を丸めずにはいれないほどになります。ひどい場合は冷や汗や嘔吐をともないます。しかし、腹痛の原因は必ずしも単純ではありません。激しい痛みは一刻を争う重い病気の場合もあるので、すぐに医師の診断を受けましょう。
<施術のポイント>
慢性の胃腸の病気や、ストレス、神経症などによる腹痛、胃けいれんの痛みには、ツボ療法が効果的です。とくに背中の隔ゆから胃ゆまでと、腹部の不溶、中かんなどの指圧は重要です。ただし、ひどく痛むときは無理に腹部を指圧せず、背中や手の三里、足のさんりなどにツボをじっくり指圧して、痛みがひくのを待つようにします。足の梁丘は胃けいれんによく効きます。手の合谷も痛みをやわらげるのに効果的です。
<施術のすすめ方>
○不溶
上腹部の痛みと胃のシクシクする痛みによく効く
<位置>
8番目の肋骨の前側で、みぞおちの両側
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客のツボの位置に両手の親指をあて、お客のわき腹をつかみようにして指圧する。腹痛や胃の諸症状をやわらげる効果があり、とくに上腹部の痛みと胃のシクシクする痛みによく効く
○胃ゆ
背中の緊張をほぐし胃の痛みをやわらげる
<位置>
背中の中央からやや下で、背骨をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者はうつぶせに寝たお客の背中に両手のひらをつき、親指で左右のツボを同時にやや力をこめて押す。これによって背中の緊張がほぐれ、腹痛、とくに胃の痛みがかなり楽になる。すぐ上の脾ゆも同様に指圧するとよい
○手の三里
強めにもみ押し続けて胃の不快な症状をやわらげる
<位置>
前腕の親指側で、肘のまがり目から手先に向かって指幅2本分ほど離れたところ
<施術>
親指の先が、お客の手の皮膚に沈むように、やや力をこめて押す。胃の不快な症状をやわらげるには、このツボをもみつづけるだけでもかなり効果がみられる
○中かん
胃けいれんの八作時はお客の呼吸に合わせた指圧で症状をやわらげる
<位置>
腹部の中心線上で、みぞおちとおへその中間
<施術>
施術者は仰向けに寝たお客の腹部に両手を重ね、中指の先で指圧する。胃けいれんの発作時は、お客が息を吐くのに合わせて徐々に消化機能を整える
○梁丘
胃けいれんの特効ツボ押し続けると痛みがおさまる
<位置>
膝蓋骨の外側から指幅2本分ほど
<施術>
胃けいれんの特効ツボ。胃けいれんの発作時や、締めつけられるような腹痛がある場合に、親指で強めにゆっくり時間をかけてツボを指圧し続けていると、痛みがおさまってくるようです。