今回は経膣超音波検査を紹介したいと思います(●^o^●)
○経膣超音波検査とは
子宮や卵巣のようすをモニター画像に映し出し、おなかの内部のようすを観察します。経膣超音波は、膣口から直接、プロープという器具を挿入して検査をします。器具は小さく、痛みはほとんどありません。
○この検査でわかること
子宮内のようす、卵巣の大きさ、子宮筋腫や卵巣のう腫の有無と大きさがわかります。また、子宮体がんや卵巣がんの発見のてがかりにもなります。
○精密検査が必要な場合
子宮筋腫、卵巣のう腫、子宮体がんなどが疑われた場合は、下腹部CT・MRI検査、卵管造影検査などが行なわれます。
○異常はこんな形で現われる
子宮筋腫では黒あるいは白い腫瘍像が、卵巣のう腫、子宮体がんなどでは、不均一なエコーパターンとして現われます。
疑わしい場合は静止画像を撮り、腫瘍などの部位や大きさを測定します。
○ドクターズアドバイス
経膣超音波検査は子宮体がんや卵巣がんの発見に有効です。膀胱が尿で充満していても検査が受けれます。検査は内診室で行ないます。
子宮がんは一般に不正出血があるものと思われていますが、出血を見ない場合もあります。30歳をすぎたら無症状でも検診を受けましょう。
今回は子宮細胞診検査について紹介したいと思います(●^o^●)
○子宮細胞診検査とは
膣口から細い器具を挿入し、子宮頚部の粘膜や子宮内膜から細胞を採取して、顕微鏡で調べる検査です。細い綿棒やへらの先端を粘膜にこすりつけて採取する「擦過法」と、子宮体部から吸引する方法とがあります。
○この検査でわかること
子宮頚がんの検査結果は、これまでクラスⅠ~Ⅴの5段で表現されていました。この「クラス分類」は、医師が受検者に結果を伝えるには単純で便利なのですが、微妙な異常を分類しきれなかったり、「見落とし」につながることもあって、国際分類である「ベセスダシステム」に基づいた分類に変更されるようになりました。
○関連検査
「ヒトパピローマウイルス」検査は細胞診と同じ方法で行なわれますが、HPVに感染しているかどうかを調べます。
○精密検査が必要な場合
子宮膣部を拡大して見るコルポスコピー部分的に組織を採取する病理組織検査などを行ないます。
○ドクターズアドバイス
子宮頚がんは最近の20代の若い女性に急増していますが、その原因の大半はHPVというウイルスの感染によるものです。これは性交渉によって感染します。HPV自体はごくありふれたウイルスです。性交渉の経験のある健康な女性の約3割は、HPVを普通に保有しています。
今回は女性器の主な病気と対策について紹介したいと思います(●^o^●)
○原因は不明だがホルモンに関係する子宮筋腫
子宮筋腫は子宮の筋層に発生する腫瘍で、「筋層内筋腫」「漿膜下筋腫」「粘膜下筋腫」の3タイプがあります。
原因は不明ですが、女性ホルモンの影響で大きくなることがわかっています。そのため、成熟期に発育しやすく、妊娠すると大きくなり閉経を迎えると小さくなります。
ごく小さなものから胎児の頭ほどの大きなものまであり、多発性で数もさまざまです。従来は、40歳代の中年期から多く見られる病気とされてきましたが、最近は30歳代の若い女性にも発症が増えています。
○こんな自覚症状や異常があれば子宮筋腫が疑われる
・月経が長引き、出血量が多い
月経異常と月経困難症は子宮筋腫の二大症状です。粘膜下筋腫では、毎回、月経が10日近く続いたり、量が多くて外出 できなくなるほか、親指大以上のの血のかたまりがでることもあります。生理痛もひどくなります。
・貧血がおこる
月経過多に加えて不正出血が起こるため、貧血が起きます。
・下腹部のしこり
膀胱が圧迫されて頻尿になり、下腹部にしこりを感じます。
○年齢と筋腫の程度によって施術法は異なる
疑わしいときは産婦人科を受診します。まれに、出血過多の原因が子宮肉腫の場合もあり、判断が必要です。
子宮筋腫とわかれば、数か月おきに経過を観察しながら、ホルモン療法や貧血の施術を行ないます。
過多月経をともなう大きな筋腫で強度の貧血をきたすもの、あるいは、薬物療法で効果が期待できず、閉経まで数年以上ある場合は、手術を行ないます。
今回は電解質の働きについて紹介したいと思います(^v^)
「電解」は電気分解の略です。電解質は、ミネラルの一種で水に溶け、電気を通す性質をもっています。食塩は、もっともなじみ深い電解質です。水には溶けても電気を通さないものは、非電解質といい、ブドウ糖はその一つです。
○電解質は、生命維持のために重要な役割を果たしている
ミネラルは、ビタミンと並び称され、体内で生命維持に欠かすことのできない役割をはたしています。ミネラルの一種である電解質も、その一角を占めています。
私たちの体を構成している細胞の内外には、水分が豊富に存在していますが、電解質のほとんどは陽イオン、または陰イオンの形で、その体液の中に含まれています。
体液は細胞内液と細胞外液に分類され、両者に含まれる電解質は、その種類や濃度が異なっています。
個々の電解質には、体の構成素材になったり調節機能にかかわったりするなど、それぞれ特有の役割があります。しかし、それぞれ一定のバランスが保たれています。この電解質量に過不足が生じている場合は、何か重大な病気が起きているおそれがあります。
○電解質のバランスがくずれると生命の危険につながることも
私たちの体液中にある主な電解質イオンには、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、クロールなどあります。
このうちのクロールは陰イオンで、あとの4つは陽イオンです。この「陰・陽」は、共同して血液の浸透圧を一定に保っています。
その陰・陽のバランスがくずれると、脱水症状やむくみが現われる、あるいは血液が酸性に傾いたり、アルカリ性に傾いたりする、といった異常がでてきます。
こうした異常が起こる背景には、生命の危険につながる疾患が隠れていることが少なくありません。
○バランスのよい食事と水分補給を心がける
電解質は体内で合成されず、食事から摂取されます。食事の質・量が適切でバランスが取れていれば、不足することはありません。また、電解質の濃度を一定に保つためには、見合った水分量が必要になります。水分が過剰な場合は尿として排泄されますが、不足した脱水状態では水分補給が大切です。
今回はナトリウムについて紹介したいと思います(^v^)
○ナトリウムとは
食塩(NaCl)として摂取され、体内で塩素と分かれて陽イオンになります。
主に細胞外液に存在し、血漿浸透圧にかかわり、体内の水分のバランスを調節しています。
○この検査でわかること
この検査は、ナトリウムの血中濃度を調べるものです。
高値、低値ともに体の水分バランスの異常を示します。水分バランスの異常は、体全体にさまざまな影響をもたらしますから、バランス異常がなぜしょうじているのかを、確認する必要があります。
○基準値の範囲
検査機関によって異なりますが、おおむね136~146mEq/Lを基準範囲とします。
○要注意と危険な数値
もともと変動しにくい数値ですから、基準範囲をはずれた場合には、対策が必要です。
高ナトリウム血症は、脱水、糖尿病などで起こります。
低ナトリウム血症は、嘔吐や下痢などにともなって起こります。
○ドクターズアドバイス
ナトリウム値が高いと指摘された人の中には、前日にしょっぱいものを食べ過ぎたからか、などと考える人がいますが、そのようなことはありません。
塩分をとりすぎた場合は、のどが渇いて水分を多くとり、無意識に調節しているからです。
今回はカリウム(K)について紹介したいと思います(^◇^)
○カリウムとは
主として細胞内液に陽イオンの形で含まれるミネラルで、腎機能、細胞内浸透圧、酸・塩基平衡、神経活動、などにかかわっています。
○この検査でわかること
各種の役割を果たしているので、高値、低値ともにさまざまな疾患の発症が考えられます。
そのほかに現われている症状や検査けっかから判断して、原因を究明する必要があります。
○要注意と危険な数値
血液中に含まれているカリウムは、全体量のわずか1%にすぎません。変化がわかりにくいだけに、基準範囲をはずれた場合には注意しなければなりません。
高カリウム血症は、腎不全、薬剤の副作用、摂取した血液が溶血することなどで起こります。低カリウム血症は、下痢や嘔吐、薬剤の副作用などで起こります。
○ドクターズアドバイス
高カリウム血症では、筋力低下、手足や口のしびれ感などの症状が見られます。低カリウム血症では、多飲・多尿、脱力感、便秘などの症状が現われます。
また、二次性高血圧の原因である、原発性アルドステロン症がこの検査を糸口に発見されることがあります。
今回は、カルシウムについて紹介したいと思います(●^o^●)
○カルシウムとは
体内でもっとも量の多いミネラルです。骨や歯の構成成分としてしられていますが、そのほかに細胞の浸透圧、神経活動、筋肉活動など、いろいろな機能にかかわっています。
○この検査でわかること
カルシウムは、副甲状腺ホルモンやビタミンDなどによって代謝の調節が行なわれています。
したがって、数値に異常があれば、副甲状腺異常やビタミンDにかかわる異常が考えられるほか、カルシウムの濃度維持と関係のある腎臓の異常などが想定されます。
○基準値の範囲
検査機関によって多少異なりますが、おおむね8.6~10.2mg/dLを基準範囲としています。
○要注意と危険な数値
カルシウム濃度は体内でコントロールされるようになっているので、基準範囲外のデータが出た場合は、なんらかの疾患が起きている可能性が高いと考えられます。
高カルシウム血症は、副甲状腺機能亢進症、骨の腫瘍などで起こることが多く、一方の低カルシウム血症は、副甲状腺機能低下症、腎不全などで起こります。
○ドクターズアドバイス
カルシウムと関係の深い電解質に、リンがあります。りんは、カルシウムとともに大半が骨や歯に含まれ、残りはカルシウム濃度調節や、酸・塩基平衡、リポたんぱくの構成成分としてエネルギー源の運搬などにかかわっています。リンの基準範囲は2.5~4.5mg/dLです。
今回はマグネシウムについて紹介したいと思います(^v^)
○マグネシウムとは
体内では4番目い多い電解質の陽イオンです。体内では50%強が骨に含まれ、残りは軟部組織や細胞外液などに存在して、酵素の活性化や代謝過程と重要なかかわりをもっています。
○この検査でわかること
マグネシウム濃度調節に大きくかかわる腎臓の機能の異常、マグネシウムが分泌調整にかかわっている副甲状腺や甲状腺の機能異常などを知る手がかりになります。
○基準値の範囲
検査機関によって異なりますが、おおむね1.8~2.6mEq/Lを基準範囲としています。
○要注意と危険な数値
マグネシウム濃度は体内でコントロールされているので、基準範囲をはずれた場合は注意が必要です。
高マグネシウム血症は、腎不全、甲状腺機能低下症、薬剤の副作用などが原因で起こります。
低マグネシウム血症は、糖尿病、吸収不良症候群、多量飲酒、薬剤の副作用などで起こります。
大幅に低下すると脱力感やしびれ、さらに筋肉の震え、不整脈などがでてきます。
○ドクターズアドバイス
マグネシウム値は、嘔吐や下痢が続いたり、極端な食事制限や多尿などの状況下で減少します。
また、アルコール多飲すると、尿中へのマグネシウム排泄の増加と尿量増加の相乗効果によって、やはり減少します。
今回はクロールについて紹介したいと思います(@_@;)
○クロールとは
一般には「塩素」という呼び方でしられている電解質で、その多くは細胞外液に含まれています。
クロールは陰イオンで、陽イオンのナトリウムとともに細胞外液の浸透圧を調整、維持しています。
また、胃液の成分としても欠かせません。
○この検査でわかること
クロールは、体内の酸とアルカリの平衡にかかわっているため、異常値の場合は体液の浸透圧にかかわる異常のほか、酸・塩基平衡の失調なども疑われます。
これらの異常や失調には原因がありますから、それを探る糸口になる検査といえます。
○基準値の範囲
検査機関によって多少違いますが、おおむね98~109mEq/Lを基準範囲とします。
○要注意と危険な数値
基準範囲を超えた場合は、すみやかな原因究明と適切な施術が必要です。
高クローク血症は、脱水や呼吸不全などで、低クロール血症は、腎不全や嘔吐などで起こります。
○ドクターズアドバイス
クロール値が異常を示した場合、脱水・下痢・腎不全・浮腫の病気が疑われます。クロール値は、クロールそのものの異常で変動するものではなく、ほかの電解質の変動にともなって上下するものなかで、ナトリウムなど、ほかの電解質の状態を見極めて判断する必要があります。
今回は抗原と抗体の働きを紹介したいと思います(^◇^)
私たちの体は、ウイルスなどの微生物や動・植物成分など、さまざまな外敵にさらされていますが、その外敵から身を守るシステムを備えています。
○抗原・抗体とは
インフルエンザにかかると、一定期間をすぎると発熱などの症状は収まり、同じタイプのインフルエンザにはかかりにくなります。
これは、体内に”侵入者”である「抗原」に抵抗する物質「抗体」できるためです。
抗体には、抗原を中和したり、あるいは無害化する作用があり、そのような働きを「免疫」といいます。血液検査で「抗体」があれば、その病気にかかりにくいといえます。
○抗体の正体とでき方は
抗体の正体は、血清中のγ‐グロブリンというたんぱく質の一種で、免疫グロブリンとも呼ばれています。免疫グロブリンは、さらにM・A・G・D・Eに分けられ、抗体は病状別にその種類のどれかに属します。たとえば、ウイルスに感染した場合、まずIgM抗体が短期間だけ存在し、続いて大量に存在するIgG抗体へと引き継ぎます。
そのIgG抗体が再感染の予防にかかわっているのです。このように、抗体は侵入してきた抗原のタイプに応じて生まれてきます。
○ウイルス抗体価を調べて感染を診断する
抗体産生のしくみを逆にたごり、血清中のγ‐グロブリンというたんぱく質の一種で、粘液グロブリンは、さらにM・A・G・D・Eに分けられ、抗体は病状別にその5種類のどれかに属します。たとえば、ウイルスに感染した場合、まずIgM抗体が短期間だけ存在し、続いて大量に存在するIgG抗体へと引き継ぎます。そのIgG抗体が再感染の予防にかかわっているのです。このように、抗体は侵入してきた抗原のタイプに応じて生まれてきます。
○ウイルス抗体価を調べて感染を診断する
抗体産生のしくみを逆にたどり、血清に生じている抗体のタイプや量を調べれば、いつごろ、どのようなウイルスに感染したのかがわかります。
血清中の抗体の量と濃度のことを「ウイルス抗体価」といいます。ウイルス抗体価の結果は数値で表記され、その値によって、陰性、疑陽性、陽性の判定がなされます。