今回は特異的IgEについて紹介したいと思います(●^o^●)
○特異的IgEとは
IgEのうち、特定のアレルゲンに対してだけ生産されるものをいいます。
○この検査でわかること
起きているアレルギー反応のアレルゲンを特定することができます。特異的IgEには非常に多くの種類がありますから、それを調べる検査の集団も数多くあります。
実際には、アレルゲンがどのようなものであるかを想定して、適切と思われる検査方法を選択します。
○基準値の範囲
検査方法が多いため、現在よく用いられているCAPシステムの例でいうと、基準範囲は0~0.34UA/mLが擬陽性、それを超えると陽性と判断されます。陽性には5段階があり、数値が高いほどアレルゲンの特定に確実性がでてきますが、低くても必ずしも関連性が低いとはいえません。
○ドクターズアドバイス
上で紹介したCAPシステムは、170種以上もあります。この数を見るだけでも、アレルゲンになり得るものの種類がいかに多いかがわかります。代表的なものとしてはハウスダスト、コナヒョウヒダニ、スギ、ブタクサなどがあります。
今回はパッチテストについて紹介したいと思います(^◇^)
○パッチテストとは
パッチは皮膚に貼りつけるテープで、パッチテストはアレルゲンではないかと想定した物質をテープに塗りつけ、皮膚に貼って2~7日後に反応の有無を確認する検査法です。アレルギー誘発試験の一つです。
○この検査でわかること
アレルゲンではないかと想定した物質が実際にそうであるか否かがわかります。
同様の検査に、皮膚に軽く傷をつけ、そこに抗原液をたらして反応を調べるスクラッチテストや、皮内に抗原液を少量注射して反応を調べる皮内反応テストなどがあります。
○異常はこんな形で現われる
反応がなければ陰性です。陽性の場合、発赤、発疹、腫れ、かゆみなどが張付部分に生じます。スクラッチテストや皮内反応テストでも、陽性なら膨疹や発赤などが生じます。
反応の程度が大きければ大きいほど、その物質がアレルゲンである可能性が高くなります。
○ドクターズアドバイス
検査を受ける場合に、なんらかのアレルギー施術薬を使用しているときは、その影響で反応が正しく現われないことがあります。
そのような人は、事前に薬を使用を一時中止するのがふつうです。
今回はアレルギーのある人のホームケアについて紹介したいと思います(●^o^●)
○「体質改善」は簡単なことではない
アレルギー反応は、年齢が上がるにつれ、あるいは生活環境が変わるにつれて、症状の重さや現われ方が違ってくることがあります。しかし、それがいつ、どのようにして起こるかは人それぞれで、一慨にはいえません。
また、住んでいる地域の環境がアレルギー発作の原因になっているというケースもよく見られます。
マスコミでも「体質改善の方法」といったものをよく取り上げていますが、これが有効といえるものではないのが事情です。体質は遺伝や生育環境によって形成されるものではありません。
もちろん、空気のきれいな地域への転地療法や減感作療法など、体質改善に効果的とされる方法を試みることは有意義なことですが、いずれも即効性のあるものとはいえませんし、どのようなアレルギーに対しても有効であるともいえません。
そこで現実的に求められるのは、苦しい発作が起こらないようにするための対処法です。
○アレルゲンを寄せ付けないくふうをする
アレルギー発作をできるだけ起こさないようにするには、「アレルゲンを自分に近づけない」という方法がもっとも確実です。
まず確認すべきことは、自分を悩ませるアレルギー反応の原因です。自分でもある程度はわかる場合もあります。医療機関でさまざまな方法で検査を受け、正確な情報を得ることが大切です。
自分の症状がどのアレルゲンによって引き起こされるものであるかを確認すれば、対応の方法もおのずと見えてくるでしょう。その多くは、生活環境にひそんでいるはずです。ハウスダストやダニなどがアレルゲンなら、こまめに清掃し、室内の風通しをよくし、日光を取り入れてダニの増殖を抑えましょう。
花粉がアレルゲンなら、外出時はマスクやゴーグルをつける、帰宅時は花粉を室内に持ち込まないように衣服や髪をブラッシングする、洗濯物は室内に干す、などが効果的です。医師の施術を受けながら、このような日常でのくふうを積み重ねればアレルギー発作の回数や症状の程度は、ずいぶん軽減されます。
今回は膠原病について紹介したいと思います(^◇^)
膠原病という病名を知っている人は少なくありませんが、どのような病気かということはあまり知られていないようです。
○膠原病はこんな病気
細胞と細胞、あるいは細胞と血管は、「結合組織」と呼ばれる組織で結びついています。結合組織には、膠原線維、弾力線維、網状線維などの線維があり、それらが細胞を包み支えています。
膠原病は、その結合組織が自己免疫によって障害を起こす病気です。
以前は膠原病という呼び名が定着したのですが、現在ではないことがわかり、結合組織病とも呼ばれています。
○自己免疫は抗原抗体反応の異常から起こる
抗原抗体反応とは、体に害をもたらす物質が侵入してきたときに、体がそれに対抗して起こす反応のことで、免疫反応ともいいます。
この反応は、通常は自分の体の組織を敵と見なして起こることはないですが、なんらかの原因で反応のシステムに異常が生じ、自分の体の組織を攻撃してしまうようになることがあります。それが自己免疫です。
自己免疫は、特定の臓器や組織に対して起こる場合と、いろいろな臓器、組織に対して起こる場合とがあります。
膠原病は全身の結合組織に対して生じる自己免疫性疾患であるために、全身性の病気として出現するのです。
○膠原病は疾患のグループ名
膠原病には、全身エリテマトーデスなど、結合組織の異常がもたらす全身性のさまざまな疾患が含まれています。
膠原病という病名は、一つの独立した疾患ではなく、発症の原因が共通するそれらの疾患全体を指したグループ名です。
疾患が広範囲にわたるために、症状も一様ではありませんが、たとえば、関節痛、皮膚の紅班や皮下結節、貧血などが代表的な症状として知られています。
これらの症状はほかの病気でも見られるものなので、そのときの症状だけでは膠原病の判断はつきにくく、ほかの症状を確認したり専門的な検査を実施したりして、診断することが必要です。
今回はリウマトイド因子について紹介したいと思います(^u^)
○関節リウマチの検査
自己免疫としてでてきてしまう抗体を自己抗体と言います。リウマトイド因子も自己抗体の一種で、この場合の抗原は免疫グリブリンです。
抗CCP抗体は、今までのリウマチ因子検査よりはるか鋭敏であり、より正確に関節リウマチを診断できる検査です。6週間以上にわたって関節の腫れまたは圧痛がり、抗CCP抗体で陽性であれば、関節リウマチの可能性は高くなります。
○この検査でわかること
関節リウマチの診断基準の一つとして用いられます。自覚症状に加え、リウマトイド因子、抗CCP抗体が高値の場合は関節リウマチの可能性が考えられますが、より正確な診断には診断基準を用います。また、リウマトイド因子は高齢者の場合、健康であっても陽性高値とでるケースもあります。
○ドクターアドバイス
リウマトイド因子が陽性で、関節が痛む症状があっても、関節リウマチでもなく、ほかの膠原病によるものでないケースがあります。加齢による関節部の変形や、糖尿病、感染症などのケースです。リウマトイド因子は、肝硬変や結核などでも陽性を示すことがあります。
今回は、抗核抗体について紹介したいと思います(^v^)
○抗核抗体とは
自己免疫は、理論的に体内のすべてのもを対象に生じてきます。抗核抗体は、さまざまな物質を抗原と認識して生まれる抗体群の総称です。
○この検査でわかること
起きている障害が自己免疫によるものかどうかを知る手段になります。
検査でどの核成分に対してできた抗体であるかを調べることにより、病名の特定につながるデータをえることもできます。
○基準値の範囲
20が基準値です。結果は、40、80……と倍々で表記され、40以上は異常値です。この検査では、数値の高さが病気の重さを表すのではなく、自己免疫が生じている確実性、可能性の程度を表します。
つまり、異常値でも数値があまり高くなければ安心ということではなく、弱陽性で肝臓疾患だったということもあり得ます。
70歳以上の高齢者は、健康であっても20~40%の人が陽性となるので、判断には注意が必要です。
○ドクターズアドバイス
抗核抗体検査の結果が陽性で、どの様なタイプの膠原病が診断がついた場合でも、それ以後は定期的に検査をして状況を確認していきます。症状が活溌にでているときは2~4週間ごと、安定しているときは1~6カ月ごとというように、そのペースは人によって異なります。
今回は関節リウマチについて紹介したいと思います(^◇^)
関節リウマチについては、わが国に少なくとも100万人以上のお客がいるというポピュラーな病気です。
○原因がはっきりわかっていない
なぜこのような病気が起こるのかは、まだはっきりとはわかっていません。
○新しい診断基準
近年、発症早期から強力な抗リウマチ薬で施術を開始すれば、関節の破壊を抑えられることが明らかにされ、早期診断の重要性が注目されるようになってきました。そのため、2010年の米国リウマチ学会において欧州リウマチ学会と共同作成による、新しい関節リウマチお客もいれば、この基準もあくまで分類基準ですので、この基準には関節リウマチでない症例もありえます。
なお、全身性エリテマトーデスや強皮症、痛風などのはか、適切な検査をしなければ関節リウマチと診断するのが難しいケースもあります。
関節部の異常が主症状だということで、病変に気づいたお客さんはたいていの場合、整形外科に訪れますが、基本的には内科的な病気です。総合病院などでの診察や施術は、各科と連帯しつつ、内科主導で行なわれるのが一般的です。
○関節リウマチの施術のし方は
薬物療法や、リハビリテーションで症状や病気の進行を抑えるという方法のほか、必要なときは関節の手術が行なわれます。
関節リウマチの診断がついたら、できるだけ早期に免疫の異常に対して働く抗リウマチ薬を使い、効果が不十分なら生物学的製剤と呼ばれる種類の薬も使用します。炎症や関節の破壊を強く抑えるという方針で薬が選ばれています。
また、炎症による腫れや痛みを抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬やステロイドが使用されます。腫れや痛みが強いときは、安静第一とします。患部を含め、全身を冷やさないことも大切です。
関節リウマチは、中年女性の発症が多いのですが、それは主婦におおいということであります。
主婦のお客は痛みを我慢して家事や育児をこなすケースがよくありますから、家族などの周囲の人たちは、この病気のことを理解し、ゆっくり静養させてあげるようにしてください。
安静第一とはいっても、長時間、患部を動かさないでいると、その部分の関節が固まったり、動かす筋肉が衰えたりして、不自由になってしまいます。ひどくなると寝たきりの状態になることもあります。
今回は脳の働きについて紹介したいと思います(^◇^)
脳が、生命活動のすべてをコントロールする期間であることは、周知のとおりです。そのしくみを大まかに把握しておきましょう。
○大脳は神経系全体の中枢的な存在
脳は、大脳、小脳、脳幹など、いくつかの部分によって構成されています。
そのうちの部分によって構成されています。そのうちの大脳は、表層の大脳皮質、内部の大脳髄質から成り、左右にわかれていて、表面にひだがたくさんあります。神経系全体の中枢的な働きをしている部分であり、ことに大脳皮質が果たす役割は、本格的行動から随意運動、知・情・意に至るまで、きわめて多岐にわたっています。
また、左右の大脳皮質の運動中枢の部分は、それぞれ体の左右を逆転する分担しており、上下もさかさまになっています。
○大脳を補佐する各種の器官
小脳は、体全体の筋肉の運動調節やバランスの役割を担っています。
中脳は、小脳と共同して体の運動調節にかかわり、間脳の中の視床は嗅覚系以外のすべての知覚系線維の中継点であり、大脳皮質にさまざまな情報を送っています。
脳幹は、眼球運動の調節や、意識レベルや筋肉、運動の調節に関与するほか、呼吸中枢、循環器中枢もあり、大脳の働きを補佐するような役目をしています。
○下垂体…間脳に付属する内分泌腺で、前葉、中葉、後葉の3部分からなり、それぞれがほかの内分泌腺コントロールするホルモンを分泌しています。
○視床…視覚、聴覚などの感覚入力を大脳へ中継する役割をもっています。
○視床下垂体…視床下垂体からのホルモン分泌をコントロールするばかりではなく、体温調節や摂取調節をしています。
○松果体…性腺刺激ホルモンを抑制する物質を分泌します。
今回は頭部CT検査について紹介したいと思います(*^_^*)
○頭部CT検査とは
X線を利用した画像診断装置によって行なう検査です。神経の集合体である中枢神経の病変を切開などせずに確認することができます。想定される病変に応じて、造影剤を用いる場合と用いない場合とがあr、両方を実施することもあります。
X線の被爆量を気にする人もいますが、ごくわずかであり、妊娠中の人を除き、問題ありません。1ヵ月に数回行なうこともできます。
○この検査でわかること
脳出血や脳梗塞、脳腫瘍など、脳の形態的変化をともなう病変を調べることができます。
○異常はこんな形で現われる
病変部が白く、あるいは、黒く見えます。脳出血の場合は、血液の流出部分が白く映りますから、その部位や形状などを観察して、血管の破裂した場所を推定し、施術方針を決めるのに役立てます。
○ドクターズアドバイス
CTの検査は、大きな検査装置のガントリーという筒の中に仰向けに寝て行ないます。まず単純撮影を行ない、その後、必要に応じて造影剤を点滴で注入して造影撮影を行ないます。所要時間は10~20分程度です。
今回は頭部MRI・MRA検査について紹介したいと思います(^-^)
○頭部MRI・MRA検査とは
MRIは磁気共鳴断層撮影の略称です。CTと合用に、頭を切開することなく状態を確認できる診断方法です。
MRIの長所は、細部の再現能力が高く、あらゆる方向の断面を設定することができる点です。また、造影剤を使用せずに血管を描きだすことができます。
MRAは磁気共鳴血管撮影の略称で、コンピューター・グラフィックスの技術を応用して、血管のようすを三次元的に画像化することができます。
○この検査でわかること
脳内の病変部を、細部にわたり、視覚的に確認することができます。MRAの場合は、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤の有無や、狭窄病変などが確認できます。
○ドクターズアドバイス
MAI・MRA検査は痛みのない画像検査で、診断にきわめて有効ですが、体内にペースメーカー。人工内耳、また、人工関節、動脈瘤クリップなどの金属が入っている、などの場合には検査を受けられないことがあります。