今回はCRPについて紹介したいと思います(^u^)
○CRPについて
C反応性蛋白の略称です。
感染症や悪性腫瘍、膠原病などによって組織に炎症や破壊が生じると、血液中に増加してくるたんぱく質の一種です。このような物質を「急性相反応物質」といいます。
炎症では、循環障害、浸出、変性、過形成などで生じる病変群が現われ、発熱、痛みなどの症状が起こります。
○この検査でわかること
血液中の値を調べれば、体内で炎症や組織破壊がおきているかどうか、おきていればどの程度か、を知ることができます。
○基準値の範囲
定性法では、正常は陰性、異常は陽性という形で示されます。陽性の場合は重症度に応じて+1~+6の6段階に分けられます。
定量法では、検査機関によって異なりますが、おおむね0.3mg/dLを基準範囲の上限値としています。
○要注意と危険な数値
病変によって炎症や組織破壊の状況が異なるので、一慨にはいえませんが、一般的には数値が高いほど重症と考えます。
○ドクターズアドバイス
関連検査の赤沈は、異常値になるには2~3日かかります。一方、CRPは、異常が生じてから数時間後には血清中にでてきて検査でとらえることができるうえ、疾患が治れば消えてしまうので、病気の初期段階での診断には、このCRP検査が重要な指標になります。
今回はASOについて紹介したいと思います(^◇^)
○ASOとは
抗スレプトリジン‐Oの略称です。ストプトリジンは溶血性連鎖球菌が出す毒素で、赤血球を破壊し、さまざまな病気をもたらします。ASOはその抗体です
○この検査でわかること
急性扁桃炎、猩紅熱、リウマチ熱などを引き起こすA群β溶血連菌の感染の有無がわかります。異常値の場合は、2週間異常間隔をおいて再検査し、数値が明らかに上昇していれば、最近感染したことが判明します。
○基準値の範囲
成人は、160U/Lが基準範囲上限値です。
○要注意と危険な数値
健常者でもある程度の抗体価を示し、それも個人差があるので、正常か異常か判断するためには、2週間異常経過してから再検査をします。その結果、4倍以上の差が認められた場合は感染していると判定されます。数値の高さと病気の重症度とは連動しませんが、変化の推移により、感染した時期を推定します。
○精密検査が必要な場合
糸球体腎炎、リウマチ熱などが疑われるときは、精密検査が必要です。
○ドクターズアドバイス
溶連菌の感染によって起こった病気が長引くと、リウマチ熱は心臓便膜症を合併しやすいので、注意が必要です。
これは、高原抗体反応の乱れによって、免疫機構が誤って健康な心臓の細胞を攻撃してしまうために生じるものです。
今回はQFT検査について紹介したいと思います(^v^)
○QFT検査とは
これまでの結核の診断では、ツベルクリン注射で赤くはれる程度によって結核感染の判定をしてきました。ツベルクリン反応では、結核のワクチンであるBCG摂取の影響を除外できず、偽陽性が存在しましたが、新しく確立されたQFTではBCGの影響はありません。
○この検査でわかること
QFT検査で、感染してから感染してから感染が判定可能となるまでの期間は、おおむね8週間といわれています。家族のように濃厚な接触がある場合は、4週間でも陽性となることがあります。すでに感染の区別が困難な場合があり、、また、尿幼児(6歳未満)では反応性が低い場合があります。しかし、血液で数日で検査が可能なところから、結核お客と接触があった場合の検診に使用されています。
○検査結果の判定方法は?
結核菌に感染してからQFT検査値が異常となるには、少なくとも8~10週間かかるといわれています。このことから、結核のお客さんと接触があった場合にこの検査を受けるには、最後に接触した日から2カ月以上待つ必要があります。また、過去と最近の感染症の区別ができません。
○ドクターズアドバイス
ツベルクリン反応は、ツベルクリンを多くは前腕に注射して、48時間後に注射をした部分が赤く腫れるので、その直径を測定します。直径が10mm以上の場合に、陽性と判定されます。
今回はSTDについて紹介したいと思います(^◇^)
○STDとは
「性行為感染症」の略称です。性行為やその類以行為によって感染する病気全体を指します。病原となる微生物の種類は多岐にわたるため、疾患の種類も数多くあります。
また、一つのSTDに感染すると、同時に別のSTDに感染するというケースも多くなりました。
近年、パートナーを特定しないフリーセックスの風潮が高まり、その影響でSTDは増加傾向にあり、病状も多様化しています。
○検査でわかること
STDには多くの種類があるので、ここでは梅毒の感染を調べる検査について触れておきます。
STDの代表的な疾患の一つである梅毒の病原菌は、トレポネーマ・パリダムという細菌です。
この細菌に感染すると血清中に抗体ができるため、その抗体をキャッチすることで感染の有無を調べるのが、TPHAと呼ばれる方法です。
感染すると、リン脂質の一種のカルジオリピンが組織からでてくるので、それが抗原となって生じる抗体をキャッチするSTSという方法もあります。STSにはガラス板法、ラテックス擬集法、RPR法などがあります。
TPHAとSTSにはそれぞれ一長一短があります。そのために、通常は両方の検査を同時に実施して、検査結果を確認します。
これらの検査法には、定性法と定量法があります。通常は、初めに定性法で行ない、結果が陽性と出た場合に定量法を実施します。
○検査結果の判定
TPHA、STSともに陰性であれば、梅毒に感染していないことがわかります。ただし、感染直後はどちらの検査にも反応しないこがあります。
それは、感染してから陽性反応がでるまでに、TPHAでは4~6週間、STSでは2~4週間かかるからです。不安がある場合は、1カ月ほどしてから再検査を行ない、確認します。
ただし、STSでは梅毒以外の原因で陽性になることもあります。主にウイルス感染、慢性肝疾患、膠原病などによるもので、この場合は「生物学的偽陽性」といいます。
TPHAの場合は、一度陽性になると梅毒が治癒してもそのまま陽性を示し続けますが、STSのほうは施術がおわれば陰性に戻ります。したがって、施術効果の判断はSTSで行ないます。
○HIVウイルスによる後天正免疫不全症候群は、日本でも増加しています。
HIVに対する抗体は、通常1~3カ月かかってできてきますから、検査はその期間を見てから行ないます。1回目の検査で陽性と判定された場合は、確認検査を受けることが必要です。
今回は微生物・寄生虫検査について紹介したいと思います(●^o^●)
病原微生物によって起こされる病気を、「感染症」といいます。ここでは、寄生虫についても触れておきます。
○病原微生物とは
私たちの体に付着、あるいは侵入して病気を引き起こす微生物の総称です。
肺炎や膀胱炎などの原因になる「細菌」、水虫や肺炎などの原因になる「真菌」、トキソプラズマ症やトリコモナス膣炎などの原因になる「原虫」、ヘルペス、上気道炎、肺炎、B型肝炎などの原因になる「ウイルス」の4種類に分けられています。
○微生物検査の方法
感染症が疑われる場合は、その原因菌を検出、特定し、施術や防疫に役立てるためにいくつかの検査が行なわれます。
原因微生物の検出、特定にあたっては、菌の培養を行ない、顕微鏡での確認、生化学的・免疫学的検査などが必要に応じて行なわれます。検体は、想定される微生物により、血液、尿、便、かくたんなど多岐にわたります。
原因微生物が特定された場合は、施術に用いる予定の薬剤が、実際にその菌に対して効果を発揮するかどうかを確認する検査が行なわれることがあります。
○寄生虫検査の方法
寄生虫には、回虫、ぎょう虫、条虫、こう虫、吸虫などの種類があります。寄生虫の大半は、卵や幼虫が食物とともに体内に入り、城虫になって腸などで活動を始めます。
寄生虫検査の代表は、検便で、便中の寄生虫の卵や幼虫を探します。
ぎょう虫の場合は肛門付近で産卵するので、肛門に粘着テープを貼って探取する方法をとります。補助的に血液検査を行なうこともあります。
○陽性か陰性かで判定する
微生物検査も、寄生虫検査も、基本的には陽性か陰性か、つまり検体に存在が確認できたかで判定されます。
陽性と出た場合には、その量の測定や、さらに詳しい検査が実施され、ケースに応じた施術が開始されることになります。
今回は尿・便について紹介したいと思います(●^o^●)
○尿・便を調べる理由は
私たちの排泄物である尿と便には、不溶になった廃棄物のほかに、体に異常がある場合は、その原因を探るうえで重要な”証拠”も混じっていることがあります。
○この検査でわかること
感染症にかかわる尿検査では、最近の有無が調べられます。尿は本来無菌の状態ですから、そこに菌が混じっていれば、感染症の原因特定の重要な手掛かりになります。
便では、寄生虫の存在の有無が調べられるほか、微生物の存在も種類によっては調べることができます。
○検査結果の判定の方法は?
尿検査では、存在量で判定します。男性では中間尿で、女性ではカテーテル尿で調べ、それぞれ10個/
mL以上が陽性の基準範囲です。
○ドクターズアドバイス
尿検査で検体としてつかう尿は、中間尿、つまり出始めの尿ではなく排尿中の尿をつかうのが基本です。これは採尿時に外尿道口付近にある菌が混ざってしまわないようにするためです。女性の場合はさらに注意すべきで、カテーテルを用いて採尿するのが理想です。
今回は、ウイルス感染症の種類と症状について紹介したいと思います(^-^)
○インフルエンザ
ひとに感染するインフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3つがあります。感染して1~2日後に体がだるいと感じたり寒気がでたりし、その後、一気に38℃以上の高熱が出ます。強いだるさ、筋肉痛、関節痛などが出ます。施術薬は発症早期であれば抗ウイルスを、痛みに対しては消炎鎮痛薬を用います。
○帯状疱疹
水ぼうそうのウイルスに感染すると、ウイルスは神経節に潜り込んでしまいます。病気や過労などによる抵抗力の弱まりや加齢が原因で、神経節から出て活動を再開し、皮膚に帯状の水ぶくれをつくり、チクチクするような痛みが起こります。さらにブツブツとした赤い発疹ができ、小さな水ぶくれとなって帯状に広がります。胸から背中、腹部、顔などで、体の左右どちらか片側だあけ生じます。
○単純ヘルペス
単純ヘルペスは、口唇ヘルペスと陰部ヘルペスが代表的です。粘膜や皮膚が直接接触することで感染し、口内炎、口唇炎、陰部の強い痛みをともなう水ほう、びらん、排尿困難などが生じます。いったんウイルスが入り込むと、症状がおさまった後も口周や陰部の神経細胞にウイルスは残り、疲労や病気などで免疫力が低下したときに再発します。
○膣カンジタ
膣カンジタとは、カンジタ菌という真菌によって起こる膣炎です。女性の場合、抵抗力が弱まったときに膣内の菌バランスが崩れてカンジタ菌が増殖すると、膣カンジタを発症します。外陰部にかゆみが生じ、おりものが膣カンジタ特有のカッテージチーズ状や白く濁った酒かす状になります。ときに、外陰部の熱感、痛み、腫脹感もともないます。
○トリコモナス
トリコモナスという原虫に性行為などで感染すると、10日程度で性器のかゆみや痛み、排尿時の不快感、おりものの色の変化などさまざまな症状がでます。
○ノロウイルス
ドアノブや手すりなどを触った手などから口にはいり、感染します。24~48時間で体内で増殖し、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱の症状が現われます。症状はいきなり起こることが多く、突然吐き気を催し、繰り返し吐いてしまいます。
○ロタウイルス
ドアノブや手すりなどを触った手などから口に入り、感染します。24~72時間で増殖し、嘔吐、下痢、発熱などの症状が現われます。発熱も半日~1日程度です。
今回は感染症の予防法と感染後の対策について紹介したいと思います(●^o^●)
感染症を考える際に大切なことは、どうすれば感染しないか、感染している場合はどう施術するか、ほかへの感染をどう防ぐか、ということです。
○施術の難しい感染症が増えている
ひと口に感染症といっても、毎年のように流行し、注意をしやすいインフルエンザのようなものから、近年になって騒がれるようになった後天性免疫不全症候群のようなものまで、さまざまなものがあります。こうした全身性の感染症のほかに、病原微生物が存在する部位で起こる病気があります。
○体調を整え、清潔さを保つ
感染症にかからないために大切なことは、まず健康的な生活習慣を維持して、体調を崩さないようにすることです。
病原菌は私たちの周りにいつも存在しています。発症する人とまったくしない人、発病しても軽くすむ人といった差がでるのは、ふだんの心がけによるものです。
しっかりした衛生観念をもつことも大切です。といっても難しいことではありません。帰宅時にうがいや手洗いをするだけで防げる感染症は少なくないのです。ただし、なにかにつけて「消毒しなければ」「殺菌しなければ」と神経質になるのは考えものです。私たちは、気づかないうちに感染し、その結果、体内に免疫ができていることが多いからです。
○不安なときはすぐに診察を受ける
予防摂取の案内などが自治体の広報にでていたら、なるべく受けるべきです。また、体調がおかしいと感じたり、「もしかしたら…」と不安に思うことがあったら、迅速に医師の診察を受けるようにしましょう。これは、家族や周囲の人への感染を防ぐためにも必要なことです。
今回はアレルギーとアレルゲンについて紹介したいと思います(^v^)
「アレルギー」という言葉を病名だと思っている人がいますが、これは体が起こす過剰な反応の一種です。
○アレルギーとは、抗原抗体反応が過剰になり、本来は体内にはいっても外のないものに対してまで反応し、病的状態をつくりだしてしまうことをいいます。
アレルギーは、遺伝素因と環境変化との関係のうえに成立すると考えられています。遺伝的な体質だけで起こるケースはまずありません。
○アレルゲンは広範囲に存在している
体内に侵入してアレルギー反応を引き起こす原因となるものを「アレルゲン」と呼んでいます。
アレルゲンは、自分の体にとって”異質”なものですから、その種類は非常に広範囲に及びます。体内への侵入経路も同一ではありません。
ただし、アレルギー体質の人であっても、すべてのアレルゲンが作用するというわけではありません。
アレルゲンについては、動物性たんぱく質や花粉、家ダニ、ちりなどがよくしられています。
○アレルゲンの種類
吸入性…花粉、ちり、かび、家ダニ、フケ、動物の羽毛、煙草の煙、乗り物や工場からの排気ガス
経口性…動物性たんぱく質、そば、小麦、やまいも、たけのこ、くり、まつたけ、ほうれん草、なす
経口薬…解熱鎮静薬、サルバルサン、ペニシリン、睡眠薬、サルファ剤、水銀剤など
接触性…化粧品、化学繊維、塗料、色素、うるし、はぜ、香料、動物性繊維、油脂
今回はIgEについて紹介したいと思います(^u^)
○IgEとは
「Ig」は免疫グロブリンのことで、「E」はいくつかあるIgのうちの一つのタイプを示しています。
IgEは、体内に侵入した抗原に反応して生まれる抗体です。このIgE抗体をつくりやすい体質を、アレルギー体質、またはアトピー体質と呼んでいます。
○この検査でわかること
IgE値によって、アレルギー反応の有無がわかります。現在起きている病気が、アレルギーによるものであるかどうかを判定できるのです。
IgE検査には、総IgE検査と特異的IgE検査があります。
○基準値の範囲
0~249IU/mLが基準範囲です。
○要注意と危険な数値
基準範囲の上限を超えていれば、陽性と判定されます。
ただし、数値の高さは必ずしもアレルギーの程度の高さを示してはいませんから、数値がどのレベルに達したら危険、というはっきりしたボーダーラインは設けられていません。
○ドクターアドバイス
総IgE値は、小児の間はかなり低く、成人と同様のレベルに達するのは10~15歳だとされています。胎児の時期にはごくわずかで、1~20IU/mL程度です。これを踏まえてさい帯血で検査して、数値が高ければ、将来的にアトピー性疾患を発症する確率が高いことがわかります。