今回は胆石症・胆のう炎について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
胆石症は、右肋骨下ないしみぞおちに重苦しさがあって痛むので、軽い場合は胃潰瘍などと勘違いしやすい病気です。しかしひどくなると、発作的な激痛に嘔吐や吐き気、冷や汗、発熱などをともない、黄疸症状が出る場合もあります。
胆石があると胆のう炎を起こしやすく、逆に胆のう炎の場合に胆石ができやすいともいわれます。
<施術のポイント>
胆石を取り除くには、専門医による施術が必要です。ツボ療法では、痛みなどの症状の軽減に努めます。まず背中の胆ゆ、肝ゆを指圧して背中の緊張をやわらげます。体力増強には腰の腎ゆも加えるとよいでしょう。
腹部の期門、日月は胆のうの位置にある重要なツボ。巨けつ、天枢、大巨はおなかの張りをやわらげます。痛みが激しいときは、足の丘きょ、陽陵泉、三陰交、手の三里、内関の刺激が効果的です。
<施術のすすめ方>
○胆ゆ
胆のうの機能をよくするツボ、肝ゆ・腎ゆの指圧を加えると効果が増す
<位置>
背中の上下真ん中ぐらい、背骨をはさんだ両側あたり
<施術>
施術者はうつぶせに寝たお客の背中に両手のひらをついて親指で指圧する。はじめは軽く、だんだん力をこめて3から5秒押す。これは胆のうの機能をよくするツボで、すぐ上の肝ゆや腰の腎ゆも同様に指圧すると効果が増す。
○日月
胆のうの張りと痛みを緩和する大切なツボとくに右側を丹念に施術する
<位置>
第9肋骨の内側にある期門というツボのすぐ下あたり
<施術>
お客を仰向けに寝かせ、両手の親指で軽く肋骨の下がくぼむ程度に指圧する。日月と期門は胆のうの位置にある大切なツボで、とくに右側を丹念に施術するとよい。みぞおちの巨けつからこのツボのあたりまでをマッサージするとさらに効果的です。
○丘きょ
胆石症発作の特効ツボ、応急処置として痛みをやわらげる
<位置>
外くるぶしの前方下寄りのくぼみの中
<施術>
胆石症の発作で腹部が痛んだとき応急処置としてこのツボを親指で強めに押すといたみがやわらぐ。ふだんから、こまめに指圧やお灸で刺激していると胆のうの機能調整によい。
今回は、足のしびれ・痛み・坐骨神経痛について紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
足のしびれは長時間座っていたあとなどに血液の循環が関与して起こる場合と、何もしていないのに起こる場合とがあります。何もしてもいないのに腰から足にかけてしびれを感じたり、体を曲げたときに痛みが走ったり、膝を伸ばしたまま足をあげると太ももの後ろに痛みがひびく、といった場合には、坐骨神経痛を疑います。
坐骨神経痛とは下半身をめぐる神経の束のことです。坐骨神経痛がひどくなると、筋力低下や足の皮膚の知覚まひなどを起こすことがあるので注意が必要です。
<施術ポイント>
お客をうつ伏せにねかせ、三焦ゆ、腎ゆ、志室から、大腸ゆ、膀胱ゆなどを、腰の保温に気をつけてていねいに指圧します。これに続いて承扶いん門から承山までの足の各ツボを指圧し、マッサージも併用すると効果的です。次にお客を仰向けに寝かせ、五枢、居りょうや足の三里、解けい、陽陵泉、懸鐘を指圧します。
根気良く指圧を続けることで、痛みがやわらいできます。また、からだの冷えにも強い体質へ近づき、足腰の痛みとしびれを予防できます。
<施術のすすめ方>
○五枢
冷えや疲れによる腰のだるさと足腰の神経痛に効果がある
<位置>
左右の骨盤の前側の前側の出っ張りの上
<施術>
お客を仰向けにねかせ、両手の親指で左右のツボを同時に押す。このツボの刺激は、冷えや疲れによる腰のだるさをはじめ、神経痛による足腰の痛みをやわらげる効果があるようです。
○居りょう
足腰のだるさをやわらげ 足がひきつれたような痛みにも効く
<位置>
腰骨の前端を少し下がったところ。左右両側にある
<施術>
お客を仰向けに寝かせ、施術者はその横に膝をついて上半身を乗り出し、左右のツボを同時に両手で指圧する。下半身のだるさと、足がひきつれたような痛みによく効く。このツボの位置から太ももにかけてさするとさらによい。
○腎ゆ
腰のこりをほぐし、下半身の血行を促進する
<位置>
肋骨のいちばん下の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんで両側にある
<施術>
施術者は、お客をうつ伏せに寝かせて、両手の親指でツボをもみ押す。これによって腰のこりがほぐれ、下半身の血行が促進されるので、いたみやしびれも楽になる
○志室
ゴリゴリしたところをもみほぐして下半身の症状をやわらげる
<位置>
腎ゆの外側、指幅2~3本分のところ
<施術>
施術者は、お客をうつ伏せに寝かせ、腎ゆの外側のゴリゴリしたツボの位置を両手の親指でゆっくり体重をかけてもみ押す。これによって腰のこりがほぐれ、下半身の血行が促進されるので、痛みやしびれも楽になる
○足の三里
こねるようにもみ押して足のだるさと痛みをとる
<位置>
向こうずねの外側で、膝下からおよそ指幅3本分ぐらいのところ
<施術>
お客は仰向けに寝た姿勢で、施術者が左右の足それぞれを指圧する。お客が自分で指圧する場合は、椅子に腰かけておこなうとよい。こねるようにもみ押すと、足のだるさと痛みがやわらぐそうです。
○解けい
足首から先の症状をやわらげるのに効果的
<位置>
足首の全面中央あたり
<施術>
施術者はお客を仰向けに寝かせ、お客のかかとを手のひらで包むようにして、親指でツボを指圧する。これによって足首から先のだるさと痛み、ジーンと感じるしびれや、こわばった感じがやわらいでくる。
今回は、せきについて紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
異物が間違って気道に入ったときや、たんがからんだときなどにでるせき。これは、のどや気道、気管支の中の異物をはきだそうとして起こる自然な現象です。あまり激しくむせるようにせき込むと、腹筋が痛むこともあります。
かぜをひいたときのせきは、たんをともなって胸にひびくようなものもあれば、のどがいがらつぽくなって乾いているものもあり、さまざまです。
<施術のポイント>
まずはからだの保温を心がけ、首の周辺をマッサージし、気道の緊張をゆるめるために、背中のけつ陰ゆ、のどの天突などをはじめ、胸の各ツボを指圧します。ひどくせき込んだときには、手の孔最を強く押さえると効果的です。また、施術の最後に腰の腎ゆを指圧すると、だるさがほぐれ、体力増強につながります。
<施術のすすめ方>
○天突
気道をゆるめてのどのふさがり感をとる
<位置>
胸骨の上端にあたる、差湯の鎖骨の間のくぼみ
<施術>
のどもとから胸骨の方へ押しこむように指圧する。これによって気道がゆるみ、せきををしずめる。何もつかえていないのに、のどがふさがったような感じがする場合にも効果があるようです。
○孔最
せきをしずめる即効性が高いツボ 力をこめてもむように指圧を
<位置>
前腕部手のひら側の親指側で、前腕部をひじから見て3分の1ぐらいのところ。
<施術>
親指でぐっとつかむように力を入れる。激しいせき込みが起きたときに、ここをしばらくもむようにおしていると、しずまることが多い。せき・たんをしずめるほかに、胸苦しさをやわらげるようです。
○けつ陰ゆ
背中の緊張をほぐし気道をゆるめて呼吸を楽にする
<位置>
肩甲骨の内側で、背骨をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者は、うつぶせに寝かせたお客の背中に両手をつき、親指で左右のツボを同時にゆっくり押す。背中の緊張がほぐれ、気道がゆるんで呼吸が楽になるようです。近くの肺ゆ・心ゆ・膏盲も同時に指圧するとよい。
今回は、たんについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
たんはのどから肺までの気道内の粘膜からしみ出る液体で、空気中のほこりや、細菌、ウイルス、カビなどが混じったものです。健康な人の場合、たんはあまり出ないものですが、主に呼吸器などの病気になると、たくさん出るようになります。
水っぽいたん、粘駅性のたん、膿のまじったたん、血の混じったたんなど、病気の種類によって、その状態はさまざまです。
<施術のポイント>
たんの原因となっている病気の施術が先決です。ツボ療法では、たんができるのに関係する呼吸器の症状をやわらげるため、まず、胸や背中の各ツボを指圧します。
一方、たんが出しにくく、苦しい場合には、首の天柱や風池、腰の三焦ゆ、腎ゆ、腹部の天枢、手の三里などを指圧すると効果があります。
<施術のすすめ方>
○天枢
腹筋の機能をたかめたんをだしやすくする
<位置>
おへその両脇でおへそより指幅2本分ほど外側のあたり。
<施術>
お客を仰向けに寝かせ、両手の中指で左右のツボを同時に、腹部の脂肪が軽くへこむ程度に指圧する。たんを強く吐き続けたために疲れて弱った腹筋の機能が回復して、たんが吐き出しやすくなるようです。
○腎ゆ
天枢の指圧と併用すればたんが楽にはきだせるようになる
<位置>
肋骨のいちばん下の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側。
<施術>
施術者は、お客をうつぶせにねかせて、両手の親指でツボを押す。これは背中のこりをほぐし、体力増強につながる。天枢の指圧の指圧と併用すると、腹筋の機能が高まって、たんを楽にはきだせるようになるようです。
○手の三里
たんがからんだときに起こるのどの痛みと不快感に効果
<位置>
前腕の親指側で、肘の曲がり目から手先に向かって指幅2本分ほど離れたところ
<施術>
腕のすじをつまようにして、親指で強めにツボをもみ押す。これは、たんがからんだときに起こるのどの痛みと不快感、気持ちのイライラなどをしずめる効果があるようです。
今回は、かぜ症候群について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
かぜをひくと、寒気がする、だるい、熱っぽいなどの症状に始まり、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、せき、たん、のどの痛み、声がれ、頭痛、発熱、体の痛み、食欲不振、嘔吐、下痢などさまざまな症状があらわれます。これらはかぜの症候群と呼ばれ、かぜのウイルス感染が下人とされています。こじらせると大病につながる危険もあるので注意がひつようです。
<施術のポイント>
頭、鼻、呼吸器など、それぞれの症状をやわらげるツボ療法を行います。基本となるのは背中の風門、首の後ろの風池、後頭部の風府です。東洋医学では、「風の邪気」と呼ばれるものが背中の風門から体内に入って首の風池にたまり、後頭部の風府に集まって、かぜをこじらせるとしています。そこでこの三つのツボの指圧が重視されています。中府の刺激も効果的です。
<施術のすすめ方>
○風池
風の諸症状に効く特効ツボ頭痛・頭重・だるさなどをやわらげる
<位置>
首の後ろの生え際で、2本の太い筋肉の両外側をわずかに離れたくぼみ
<施術>
お客の頭を後ろから包み込むようにして両手の親指をツボに当て、こねるように押す。頭の血行がよくなり、頭痛・頭重・だるさ・ままいがやわらぐ。少し上の後頭部の中心にある風府も同様に指圧するとよい。
○中府
ひどいせき・息苦しさなど呼吸器の症状によく効く
<位置>
鎖骨の下で、第2肋骨の外側と肩の関節の間のくぼんだところ
<施術>
施術者は仰向けに寝たお客の鎖骨の下のツボの位置に両手の親指を当て、お客の両肩をつかむようにして力をいれる。呼吸器の症状に効果が高いツボで、ひどいせきや、息苦しさなどをやわらいでくれる。腕の孔最もあわせて指圧すると効果的です。
○風門
風池・風府と並ぶ、かぜの特効にツボ指圧を習慣づければ、かぜの予防に
<位置>
左右の肩甲骨お内側で、背骨を挟んだ両側あたり
<施術>
施術者は、うつ伏せに寝かせたお客の背中に両手をつき、親指で左右のツボを同時に押す。主に呼吸器の症状に効果があり、風池・風府と並ぶ、かぜの特効ツボ。これらをふだんから指圧しておくとかぜの予防になるようです。
今回は慢性気管支炎について紹介したいと思います(^u^)
<症状>
気管支に炎症が起こり、むせるようなせきとたんがからんで、息苦しさを訴えるのが主な症状です。ひどい場合は血たんを吐くこともあります。
気管支炎は、かぜをこじらせたときなどにかかりやすい病気ですが、空気の汚れやタバコの水杉などが影響することもあり、慢性化すると、なかなか治りにくいものです。
<施術のポイント>
胸の痛みや息苦しさ、せき、たんをしずめることにポイントを置きます。
大椎、肺ゆ、けつ陰ゆ、心ゆの指圧は背中の緊張をほぐし、息苦しさをやわらげます。胸のだん中、中府、みぞおちの巨けつ、のどの天突も息苦しさをしずめます。加えて腰の腎ゆ、志室を指圧して全身の活力を高めます。孔最など手の各ツボを刺激すると、せき、たん、のどの症状に効果的です。
<施術のすすめ方>
○だん中
呼吸器系の症状によく効き胸のくるしさ・胸の痛みをやわらげる
<位置>
左右の乳首を結んだ線の真ん中。
<施術>
施術者は、仰向けに寝た状態のお客の胸の真ん中に両手を重ね、中指の先でくり返し指圧する。呼吸器系の病気全般に効果の高いツボ。胸の痛みをともなう場合には、背中の肺ゆなどとあわせて指圧するとよい。
○肺ゆ
ゆっくりじっくり指圧すると呼吸が楽になってくる
<位置>
肩甲骨の内側で、背骨をはさんだ両側のあたり。
<施術>
施術者は、うつぶせにねかせたお客の背中に両手をつき、親指で左右のツボを同時におす。ゆっくり、じっくり押すのがコツ。背中の緊張がほぐれ、呼吸が楽になるようです。
○孔最
せきをしずめる側効性が高いツボ
力をこめてもむように指圧を
<位置>
前腕部手のひら側の親指側で、前腕部をひじから見て3分の1ぐらいのところ
<施術>
親指でぐっとつかむように力を入れる。激しいせき込みが起きたときに、ここをしばらくもむようにおしていると、しずまることが多い。せき・たんをしずめるほかに、胸苦しさをやわらげる効果もあるようです。
今回は、ぜんそくについて紹介したいと思います(^v^)
<症状>
ほとんどのぜんそくは、気管支ぜんそくといわれるものです。発作的にせき込んだり、のどがゼーゼ―いうだけでなく、ひどい場合は顔面蒼白となって呼吸困難におちいります。アレルギー疾患の代表的なものといわれ、虚弱体質の場合などにも多くみられます。
<施術のポイント>
ぜんそくの発作がおさまっているときは、体の保温に気を配り、背中と胸の各ツボを指圧します。これによってからだの緊張がほぐれたら、大椎、天突、中府などを、力のいれすぎに注意しながら指圧します。これに加えて手や足の各ツボも指圧しておくと、手足の冷えがやわらぎます。ぜんそく発作が起こったときは、首の天柱から腰の腎ゆ、志室までの各ツボを、指圧しながらよくマッサージすると楽になります。手の孔最はせき止めの効果があります。
<施術のすすめ方>
○大椎
首の緊張をやわらげ 胸苦しい感じにする
<位置>
首のつけ根の中心、頸椎の最下部
<施術>
施術者は片方の手でお客の背中を支え、もう一方の手の親指で、力のいれすぎに注意しながらツボを指圧する。首の緊張がやわらぎ、胸苦しさが楽になる。身柱や肩の肩井などの指圧を併用するとさらによい。
○孔最
激しくせき込んだときは強めの指圧が効果的
<位置>
前腕部手のひら側の親指側で、前腕部をひじから見て3分の1ぐらいのところ
<施術>
親指でぐっとつかむように力をいれる。激しいせき込みがおきたときに、このツボをしばらくもむように押していると、しずまることが多い。せきをしずめるほかに、胸の痛みや息苦しさをやわらげる効果もあるようです。
○中府
もみほぐすように指圧して、ひどいせき・息苦しさをやわらげる
<位置>
鎖骨の下で、第2肋骨の外側と肩の関節の間のくぼんだ所
<施術>
施術者は仰向けに寝たお客の鎖骨の下のツボの位置に両手の親指を当て、お客の両肩をつかむようにして力を入れる。押すと痛いしこりに触れたら、これをよくもみほぐす。ひどいせきや、息苦しさなどをやわらげる効果があるようです。
今回は、しゃっくりについて紹介したいと思います(^v^)
<症状>
ヒック、ヒックと数秒間隔でくり返されるしゃっくり。これは、横隔膜のけいれんによって起こる、一種の反射運動です。胸の横隔膜が上下することで肺がふくらみ、呼吸がおこなわれますが、そのリズムが順調に保たれなくなったときに、しゃっくりが起こると考えています。
<施術のポイント>
コップ一杯の水を一息に飲み干したり、大きく深呼吸して下腹部をふくらませて呼吸をとめるなど、しゃっくりをとめる家庭療法はいろいろあります。首のうしろには、側頚天と呼ばれる、頭と体を結ぶ神経が集中して通っているところがあります。ツボ療法の前に、ここをしっかりもむのも効果的です。続いて気舎、天てい、天突を、のどがくるしくならない程度に指圧し、首すじのマッサージをするとよいでしょう。
<施術のすすめ方>
○気舎
天てい・天突と並んでしゃっくりを止める効果が高い
<位置>
前首の中心線の両脇で、胸骨の上端、鎖骨のはじまりの上側のくぼみ
<施術>
指先で療法のツボを同時に、力をいれすぎて苦しくならないように注意しながら指圧する。続いて天てい・天突も指圧し、首筋をゆっくりさするようにすうと、やがてしゃっくりがおさまってくる。
○巨けつ
横隔膜にさようしてしゃっくりをしずめる効果がある
<位置>
みぞおちのちょうど中央
<施術>
施術者は、仰向けに寝た状態のお客の胸の真ん中に両手を重ね、中指の先で小さくこねるように押す。これは背中のかくゆとともに胸と腹をへだてる横隔膜の位置にあるツボで、横隔膜の働きに作用し、しゃっくりをしずめるようです。
○かくゆ
横隔膜のけいれんをしずめ呼吸を楽にする
<位置>
左右の肩甲骨の下よりの内側で、背骨をはさんだ両側
<施術>
施術者は、うつ伏せにねかせたお客の背中に両手をつき、親指で左右のツボを同時に押す。押しながら、こねるようにもむのがコツです。背中の緊張をほぐし、横隔膜のけいれんをやわらげるので、呼吸が楽になるようです。
今回は、首・肩のこりの痛みについて紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
首筋から肩先や肩甲骨の周辺が重苦しく感じたり、かたくこわばってきたり、ときには鋭い痛みを感じます。これら首・肩のこりは、筋肉と疲労から起こるものです。腕や肩を使った長時間の作業、根をつめた仕事、不自然な姿勢、目の疲れ、内蔵関係の不調、精神的ストレスなど、その原因はさまざまです。
<施術のポイント>
まずは首と肩を蒸しタオルなどでよく温め、筋肉の緊張をほぐします。首のこりと痛みには、天柱、風池の指圧がよく効きます。横首が痛む場合はえい風から気舎にかけてのマッサージが効果的です。肩のこりと痛みをやわらげるには、肩井から曲垣など肩甲骨周囲の指圧とマッサージをおこないます。また、背中のけつ陰ゆも全身の血行をよくし、筋肉をほぐす効果があるので、忘れずに指圧します。
全身の重だるさがあるときは、背中と腰の指圧も加えます。胃腸の調子が悪く、慢性的にかたから背中がこっている場合は、腹部のツボの周辺をやさしくマッサージすとよいでしょう。
<施術すすめ方>
○天柱
首のこりをほぐすときはまずここを指圧して首の緊張をほぐす
<位置>
首の後ろの髪の生え際にある、2本の太い筋肉の外側のくぼみ
<施術>
お客の頭を手のひらで包むようにして、親指でこねるようにツボをもみ押す。首のこりをほぐすのに効果的なツボ。首の後ろの2本の太い筋肉沿いにマッサージをおこなうと、さらに効果があがるようです。
○肩井
肩こりの施術に最もよく用いられる 非常に効果のあるツボ
<位置>
首の後ろの根もとと肩先の中間のところ
<施術>
施術者はお客の後ろにまわり、お客の肩を手のひらでつかむようにしてツボに親指を当て、もむように押す。いくつかある肩こりをやわらげるツボのうちでは、これが最もよく用いられ、最も効果がある。首や肩甲骨も含めた肩こりマッサージをおこなうと、より効果的です。
○えい風
横首のこわばりがあるときはここを施術の起点にする
<位置>
耳たぶの後ろのくぼんだところ
<施術>
指先で耳たぶの後ろをくり返し押す。横首の筋肉がこわばっているときは、その根もとに近いえい風と天ようのあたりを起点に、のどもとの気舎のあたりまで、筋肉に沿って軽くさするといいそうです。
今回は、寝違えについて紹介したいと思います(^v^)
<症状>
朝起きたとき、首が痛くてまわらなくなったり、後頭部から首や肩にかけて痛みが走ることがあります。これら寝違えのほとんどは、無理な姿勢で寝てしまったために、首の筋肉が異常に緊張したり、引っ張られたりして起こります。そのほかにも、急激な冷えによって起こる場合があります。
<施術のポイント>
首を支えている太い筋肉と、肩や背中の筋肉を中心に施術します。ただし、指圧とマッサージをする前に、必ず蒸しタオルなどでこれらの場所を温めておくようにします。
天柱、風池の指圧と首の後ろの僧帽近のマッサージ,天容、天ていの指圧と首の横の胸鎖乳突筋のマッサージはとくに大切です。肩の肩井、背中の膏盲、曲垣をよくもみ押し、肩甲骨を下から上へさするようにするのも効果的です。
<施術のすすめ方>
○天容
首の筋肉の緊張をほぐし痛みをやわらげる
<位置>
下顎の各の後ろで、横首の筋肉の前側へり
<施術>
後ろ首をいたくない程度にさすったあと、このツボを指先で力の入れ過ぎに注意して、軽くこねるように押す。続けて耳の下からのどもとの天てい・気舎の位置までをやさしくさすると、首の筋肉の緊張と痛みがやわらいで、首を動かすのが楽になる。
○曲垣
寝違えのためにこわばっていた肩が楽になる
<位置>
肩甲骨の上方、内側の角
<施術>
施術方は、うつぶせに寝かせお客の肩甲骨に両手をつき、親指で左右のツボを同時に押す。首の後ろから背筋沿いと、寝違えのために姿勢がくずれてこわばっていた肩が楽になる。
○肩井
首から肩へかけてのこわばり感を取り除く
<位置>
首の後ろの根もとと肩先の中間のところ
<施術>
施術者はお客の肩をつかむようにして、親指でも押す。お客が自分で指圧するときは人差し指を使い、右手で左肩、左手で右肩を片方ずつ押すとよい。首から肩へ続く筋肉がほぐれ、こわばり感がとれる